40代で急に視力が落ちた!大人の視力低下が止まらない原因について解説
「40歳を過ぎてから、急に視力が落ちた気がする。」「40代になって視力が急激に低下したけど、目の病気ではないか?」と、感じる人も多いと思います。
実は40代で視力低下を感じるのは、珍しいことではありません。40代で視力が低下するのは、目の老化や目の酷使が考えられます。
この記事では、40代で視力が低下する原因や対策について解説していきます。
目次
40代での視力低下は珍しいことではない
40代で視力が低下するのは、実は珍しいことではありません。日本眼科啓発会議・アイフレイルが、40歳〜89歳の男女を対象にした「目の健康に関する意識調査」のアンケートによると、「視力が低下している」と感じている人は、全体の40.7%に上ります。
出典:日本眼科啓発会議・アイフレイル|目の健康に関する意識調査
40歳頃になると、体の衰えを感じやすい時期です。体力はもちろん、視力の低下も感じやすい年齢であるため、目の健康には気を配る必要があります。
40代で視力が低下する原因は「目の老化」や「眼精疲労」
40代で視力が低下する原因は、目の老化や眼精疲労が考えられます。
40歳頃から始まる目の老化
40歳前後になると、目の老化が始まります。目の老化によって、以下の症状や病気が起きる場合があり、それが視力低下の原因になっている可能性があります。
- 老眼
- 白内障
- 緑内障
- 加齢黄斑変性症(かれいおうはんへんせいしょう)
老眼は、近くのモノが見えづらくなる現象のことです。40歳前後になると、老眼の症状を感じやすくなり、視力低下の原因は老眼である可能性が考えられます。
また40歳以降になると、加齢によって白内障や緑内障などの、目の病気になるリスクが高くなります。
白内障は、目の水晶体が白く濁ることで、視力が低下する病気です。視力低下のほか、目がぼやけたりモノがダブって見えたりしたら、白内障の可能性があります。
緑内障は、40代以降に発症することが多い眼病です。急激な視力低下を感じたら、緑内障が進行している可能性があります。
加齢黄斑変性症(かれいおうはんへんせいしょう)とは、加齢により起こる眼病のひとつです。視力が低下したり、視野の中心が暗くなったり欠けたりするなどの症状が出てきます。
目の老化については、以下の記事でも詳しくしています。合わせて参考にしてください。
目の酷使による「眼精疲労」
現代では40代に限らず、スマホやデスクワークによって、目を酷使しやすい環境にあります。目を酷使すると「疲れ目」や「眼精疲労」になり、特に眼精疲労は視力が低下する原因のひとつです。
疲れ目とは目が一時的に疲労状態になることで、目が重く感じたり痛くなったりします。目を使いすぎたことで、目の充血や痛みなどが起こり、視界がぼやけたり、まぶしく感じたりするなどの症状が出ます。
疲れ目は、一時的な目の疲れです。十分な睡眠や休息によって自然に回復します。疲れ目を放置すると眼精疲労になり、視力が低下しやすいです。また眼痛や肩こり、頭痛などといった重い症状に継続的に悩まされます。
疲れ目や眼精疲労については、以下の記事でも詳しくしています。合わせて参考にしてください。
要注意?この症状を感じたら視力低下の可能性
以下の症状を感じたら、視力低下になっていると思ってください。
- モノがぼやけたり、二重に見えたりする
- モノが歪んで見える
- 目がしょぼしょぼする
- 目がかすむ
- まぶしさを感じやすくなる
- 視界の一部が見えにくい
- 目の中に、虫が飛んでいるように見える
これらの症状を感じたら視力低下に加えて、眼精疲労や白内障になっている可能性があります。放置せずに、できるだけ早く眼科医に相談するようにしてください。
片目だけ視力低下、急激に視力低下した等の場合は医師に相談を
片目だけ視力低下、急激に視力低下した場合は、すぐに眼科医に診てもらうようにしてください。白内障や緑内障など、目の病気になっている可能性があります。
また、片目だけでスマホを見続けていると、目のピント調節をする筋肉が機能しなくなり、片目だけが一時的に視力低下することがあります。
自分では詳しい状態を判断できないため、できるだけ早く眼科医の診断を受けるようにしてください。
40代以降は、定期的な眼科検診が重要になってくる
40代は老眼に加えて、白内障や緑内障などの目の病気が発生しやすくなる年齢です。
特に緑内障は、自覚症状のないまま病気が進行します。病気の進行が遅く視界が少しずつ狭くなるため、放置すると失明するリスクが高くなります。
このような病気を未然に防ぐためには、定期的な眼科検診が大切です。サラリーマンの場合は、1年に1回の健康診断と合わせて眼科検診を受けるのが一般的です。
しかし、自営業やフリーランスの場合は、自分で眼科検診を受けに行く必要があります。そのため40代になったら、1年に1回は眼科検診を受けるようにしてください。
低下した視力の治し方は手術以外ない!視力低下を防ぐための対策について
低下した視力を回復するには、レーシックやICLといった目の手術を受けるのが一般的です(一時的な視力低下のケースを除く)。低下した視力を自然回復するのは、極めて難しいと思ってください。
視力低下を防ぐには、普段から目の使い方に気を付ける必要があります。視力低下を防ぐための対策は、「目の酷使を避けること」と「目をケアすること」の2点です。
日常生活でできる視力低下の防止策としては、以下の方法があります。
- スマホやパソコンの画面を長時間見ない
- ゲームや動画視聴、デスクワークの際は、1時間に5分ほど目を休ませる
- 度数が合っていない、メガネやコンタクトの使用をやめる
- 目を温めたり、ストレッチやマッサージをしたりする
スマホやパソコンの画面を長時間見る際は、1時間に5分ほど目を休ませることを習慣化してください。
また、度数が合っていないメガネやコンタクトを使用し続けると、視力が低下します。2〜3年に1回は、現在の視力に合ったメガネやコンタクトに変えるようにしましょう。
デスクワークで目を酷使する人は、目を休ませる際にマッサージやストレッチを行うと効果的です。また、就寝前には目の周りを温めると、リラックス効果があります。
目のマッサージやストレッチ、目の温め方については以下の記事でも詳しくしています。合わせて参考にしてください。
40代の視力低下についてのまとめ
40代に差し掛かると老眼の症状を感じやすくなり、それが視力低下の原因になっている場合があります。
とはいえ、白内障や緑内障の可能性もあるので、視力低下を感じたら眼科医に相談しましょう。40歳以降は目の老化により眼病になりやすいので、定期的な眼科検診を受けることが大切です。