調光レンズの寿命は何年?買い替えのサイン、寿命を伸ばす方法を解説

サングラスのレンズの一つに、調光レンズが存在します。紫外線の量や温度の変化によって、クリアなメガネになったりサングラスになったりする、便利なレンズです。
しかし、その調光レンズにも寿命があることをご存知でしょうか?調光レンズは扱い方次第で、寿命が長くなったり短くなったりもします。
今回の記事では、調光レンズの寿命から、寿命を長持ちさせる方法について解説していきます。また、調光レンズについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
調光レンズの寿命は2年~4年
調光レンズは徐々に劣化して2年〜3年で寿命を迎えます。使用頻度や商品により差はありますが、どんなに丁寧に使用しても4年くらいで交換した方が良いでしょう。
調光レンズが寿命を迎えるのは、紫外線を浴び続けて経年劣化が進むこと、レンズの表面に傷がつくことです。
調光レンズが古くなるとどうなる?
調光レンズが古くなり経年劣化すると、色の変化が次第になくなってきます。
調光レンズはプラスチック製のレンズに、感光物質(ハロゲン元素など)をコーティング、もしくは練り込むことでできたレンズです。
しかし、この感光物質も色の変化を繰り返したり、紫外線を浴び続けたりすることで、徐々に機能は低下していきます。
そのため屋外に長い時間いたり、室内と屋外の出入りを頻繁に繰り返すと、寿命が短くなりやすいです。
調光レンズの買い替えサイン
次の兆候が出たときは、調光レンズの寿命で、買い替えのサインだと思ってください。
- 色の変化や戻りが遅くなってきた
- 色の変化が少なくなってきた
- 中間くらいの色から変化しなくなった
調光レンズは着色に数十秒、色が透明に戻るのに3分ほどかかります。色の変化や戻りが、これ以上の時間がかかってきた場合は、買い替えのサインだと思ってください。
また、調光レンズは透明から着色まで、幅広い色の変化があります。経年劣化すると変化の振れ幅が狭くなり、中間の色に落ち着いてしまいます。そのため、中間くらいの色から変化しなくなってきたら、こちらも買い替えのサインです。
【注意】古くなくても調光レンズに傷がつくと変色しなくなる
調光レンズは、感光物質がコーティングされているレンズです。レンズの前面が傷ついたり、コートの剥離が発生したりすると、調光機能が失われます。
そのため購入したばかりの調光レンズでも、ふいに傷がついてしまうと色が変わらなくなります。調光レンズを長く使うためには、傷がつかないよう丁寧に取り扱うことが大事です。
調光レンズを長持ちさせる方法
度付きのメガネをかけている場合は、視力の変化やレンズ・フレームの劣化があるので、3〜4年ごとに買い替えるのが一般的です。
調光レンズは早くて2年、雑な扱い方をすると1年で劣化する場合もあります。できれば調光レンズも、3年以上は寿命を持たせたいところです。
調光レンズは丁寧に扱うことで、寿命を伸ばすことができます。丁寧に扱うには、次のことを心掛けてください。
- 必要のない変色を防ぐ
- レンズを傷付けない
- 温度の変化に気を付ける
必要のない変色を防ぐ
前述でも解説しましたが、調光レンズの感光物質は、色の変化を繰り返したり紫外線を浴び続けたりすることで、徐々に機能が低下していきます。
そのため、必要のない変色はできるだけ防ぎましょう。たとえば、室内でも窓際などにサングラスを放置していると、窓ガラスから日光が差し込むことがあります。
その日光をサングラスが浴びると色が変化するので、無駄な変色と言えます。
つまり、室内でもサングラスをかけないときは、必ずケースにしまうように心掛けましょう。
また、胸ポケットにサングラスを引っ掛けたまま行動することもNGです。
レンズを傷つけない
レンズに傷がつくとコーティングが剥がれ、変色機能が失われるので、レンズを傷付けないことも重要です。
スポーツなど激しい運動をすると、傷がつくリスクが高くなります。また、サングラスを落としたり、砂やゴミをかぶって摩擦したりすると、レンズは傷付いてしまいます。
たとえばレンズを拭く際は、水で表面のゴミを洗い落としてから、拭くのがおすすめです。
また、何気ない汚れは、洋服の裾などで思わず拭きたくなります。調光レンズに限らず、洋服の生地はレンズにとって優しくないので、必ずメガネ拭きで掃除するようにしましょう。
温度の変化に気を付ける
調光レンズは紫外線の量で色が変化しますが、温度の変化でも色が濃くなったり薄くなったりします。
そのため、急激な温度の変化には気を付けなければいけません。特に以下のような場面では、注意しましょう。
- ストーブやヒーターの近くに、サングラスを放置する
- 海やプールなど、冷たい水の近くでサングラスをかける
特に気を付けたいのが、ストーブなどの熱です。温度の高い場所でサングラスを放置すると、レンズが熱により膨張します。しかし、表面のコーティングはレンズ自身ほどは伸びません。
そうすると、限界まで引き伸ばされたコーティングが、あちこちで破けるクラックという現象が発生します。レンズが傷付いたときと同様に、コーティングの寿命が短くなってしまいます。
まとめ
調光レンズの寿命は2〜4年ですが、通常の度付きのメガネも3年で買い替えるのが一般的なので、3年で定期的に交換するのが良いです。
しかし、雑な扱い方をして寿命を縮めると、早めに交換しなければいけません。そのため、普段から丁寧な扱いをするように心掛けてください。