スマホ老眼とは?原因や治す方法、セルフチェックを解説

「近くのものがボヤけて見える。」
「夕方や夜になると近くのものが見えにくくなる。」
このような老眼に似た症状を訴える人が、若い世代にも増えてきています。これは「スマホ老眼」と呼ばれるもので、老眼に似た症状になります。
今回の記事ではスマホ老眼について、眼の仕組みと合わせて詳しく解説していきます。
目次
スマホ老眼とは?眼の仕組みと合わせて解説
スマホ老眼とは、スマホの画面を長時間見ることで、ピント機能が一時的に低下する症状です。
スマホ老眼になる仕組みについては、次の画像を参考に解説していきます。
眼は近くのものを見るとき、ピントを合わせようと目の筋肉(毛様体筋)が水晶体を引っ張り続けることで凝り固まった状態になります。
たとえばスマホで動画視聴やゲームをすると、画像のような眼の緊張状態が長時間続きます。
眼の緊張状態が続くと、毛様体筋がうまく動かなくなり、ピントが合わなくなってしまいます。そうなると、遠くを見ようと思っても毛様体筋がうまく緩まず、ピントを合わせることができません。
スマホ老眼とは、このような状態のことです。画面から顔を上げた際に、遠くにピントが合わなくなったり、スマホの画面がボヤけて見えにくくなったりします。
スマホ老眼と老眼の違い
老眼は加齢によって引き起こる症状です。目のレンズの役割を果たす「水晶体」が、加齢による硬化によって老眼になります。
水晶体が硬化して、ピントを合わせる「毛様体筋」が衰えることで、ピントを合わせづらくなり、近くのものが見えづらくなります。
スマホ老眼とは、目の酷使によって、ピント機能が一時的に低下する症状です。そのため、ひと晩 睡眠をとるとスマホ老眼が解消されて、元の見え方に戻ることが多くなります。
スマホ老眼になる原因
スマホ老眼になる原因はスマホ、タブレット、パソコン、テレビを長時間見ることです。
長時間スマホの画面を見続ける
スマホ老眼は、スマホの小さな画面で、細かい文字や映像を長時間見続けることで、症状を感じます。
スマホの画面を長時間見続けると、毛様体筋が常に働いて緊張状態が長く続きます。これが毛様体筋の酷使となり、近くのものがボヤけて見えたり、目が疲れやすくなったりするのです。
また、スマホに限らず本や書類など、手元にある細かい文字を長時間 追い続けることで、スマホ老眼になるケースもあります。
スマホ等から出るブルーライト
スマホ、タブレット、パソコン、テレビからはブルーライトが出ています。ブルーライトは、紫外線の次に強い光と言われており、これがスマホ老眼になる原因の一つです。
たとえばスマホを近い距離で見ると、目に強い光が入り続けます。目に入ってくる光の量を加減する筋肉(虹彩筋)にも負担がかかるため、目の疲労度が高くなります。
夕方や夜にスマホ老眼の症状を感じる人は、この虹彩筋の筋力がジワジワと低下していることが原因です。
あなたは大丈夫?スマホ老眼のセルフチェック
スマホは、現代社会において手放せないアイテムです。そのため、20代や30代でもスマホ老眼になる恐れがあります。
こちらに、スマホ老眼のチェックリストを作成しました。3つ以上当てはまる人は、スマホ老眼になる可能性があるので注意してください。
□知らない間に、長時間スマホの画面を見続けている
□スマホや小さい文字が見えづらい
□スマホの小さい文字を見るとき、少し離すと見えやすくなる
□スマホを見たあと、画面から目を離すとボヤける
□夕方になると、物が見えにくくなる感じる
□目の乾きを感じやすい
□目の疲れを感じやすい
□肩こりや頭痛がある
スマホ老眼を治す方法は「眼を休める」こと
スマホ老眼を治す方法は、眼を休めることです。名前だけ聞くと、重たい病気のように感じる人もいるかもしれません。しかし、あくまで疲れ目の一種なので、目や体を十分に休めることで解消できます。
スマホ老眼を感じたら、次のことを試して目を休めてください。
- スマホやパソコンの画面を1時間ながめたら、目を5分以上休ませる
- 目を休めるときは目薬をさす
- ホットアイマスクや蒸しタオルで目を温める
- 眼球マッサージをする
- 夜は睡眠を十分にとる
スマホやパソコンの画面を長時間見たときは必ず目を休め、夜はしっかりと睡眠をとればスマホ老眼は治ります。
スマホ老眼を治す方法については、こちらの記事でも詳しく解説しています!
【メガネ】スマホ老眼の対策には「デジタルレンズ」がおすすめ!
スマホ老眼を予防するには、デジタルレンズを使うのがおすすめです。デジタルレンズは遠方と手元の両方が見えやすい、度数の二段構造になっています。
そのためスマホ老眼を予防できたり、疲れ目や眼精疲労を軽減できます。デジタルレンズの見え方については、次の画像を参考にしてください。
「クリアゾーン」遠くがはっきり見える度数
「デジタルゾーン」手元がはっきりと見える度数
人は遠くを見るときは目線を上に上げるため、クリアゾーンがレンズの上部にきます。対して手元のものを見るときは視線を下げるため、デジタルゾーンが下部にきます。
まとめ
基本的に、スマホでの長時間ゲームや動画視聴は避けましょう。しかし、最近では長時間パソコンを見たり、スマホを見たりして仕事をする人が多いです。
その場合は1時間に1回は休憩を挟んだり、目薬をさしたりして、目のケアに努めるようにしてください。