調光レンズはメガネからサングラスに変身!他のサングラスとの違いとは?

「屋外と屋内で、サングラスを掛け替えるのが面倒。」そんな悩みを解決するのが、調光レンズです。紫外線や光の量に応じてレンズの色が自動で変化し、眩しさを軽減しながらクリアな視界を確保します。
今回の記事では、メガネからサングラスに変身する調光レンズの詳細、カラーレンズやクリアサングラスとの違いについて解説していきます。
調光レンズとは?
調光レンズとは、1つのメガネで2つの働きをするのが大きな特徴です。上記の画像にあるように、室内ではクリアなレンズ、屋外ではサングラスのようなレンズに変わります。
調光レンズとは、紫外線の量によって濃度が変わるレンズです。
また、気温の高低によって、色の濃くなり方や色の抜け方が違ってきます。
紫外線による変化 | 気温による変化 |
---|---|
・紫外線がゆるい室内 通常のメガネのようなクリアなレンズ ・紫外線が強い屋外 サングラスのような濃い色のレンズ | ・気温が高い状態 色が濃くなりきらない 色が抜けるのが早くなる ・気温が低い状態 色が濃くなりやすい 色が抜けるのが遅くなる |
つまり、気温の高い夏場は薄く発色して、冬場の気温が低い時期は濃く発色します。
ちなみに調光レンズは、色が濃くなる場合は30秒ほどで変わりますが、色が抜けるのになるのには2〜3分ほど時間がかかります。
そのため、レンズの色をすぐに薄くしたいときなどは、しばらく待たなければなりません。
調光レンズの仕組み
調光レンズはプラスチック製のレンズに、感光物質(ハロゲン元素など)をコーティング、もしくは練り込むことでできています。
感光物質は、紫外線の量や気温の上下で色が変化する性質です。そして、調光レンズは徐々に劣化して2〜4年で寿命を迎えます。
もちろん、使い方や商品により差はありますが、以下の兆候が出たときは寿命だと思って良いでしょう。
【調光レンズ・寿命のサイン】
- 色の変化が少なくなってきた
- 色の変化や戻りが遅くなってきた
- 中間くらいの色から変化しなくなった
車の運転中はサングラスにならないことも
現在の車の多くは、フロントガラスなどの窓ガラスが、紫外線をカットしてくれます。
調光レンズは、紫外線の量によって濃度が変化するため、運転中はあまり色が変わることがありません。
いくら「眩しい!」と感じても、窓ガラスで紫外線がカットされているため、レンズの色が濃くなることはないでしょう。
カラーレンズやクリアサングラスとの違い
カラーレンズとは、いわゆる一般的なサングラスのことです。クリアサングラスとは、レンズが透明のサングラスで、見た目は一見メガネと変わりません。
調光レンズ | カラーレンズ | クリアサングラス | |
---|---|---|---|
屋内での使用 | 〇 | ✕ | 〇 |
屋外での使用 | 〇 | 〇 | 〇 |
UVカット | 〇 | 〇 | 〇 |
眩しさ対策 | 〇 | 〇 | ✕ |
カラーレンズは基本的に屋外で使用するもので、室内でかけると視界が暗くなってしまいます。そのため、メガネユーザーの場合はかけ替えが必要です。
クリアサングラスの場合は、見た目はメガネと一緒ですが、紫外線をカットする効果はあります。しかし、透明なため眩しさは感じやすいです。
調光レンズは、紫外線や気温によってレンズの濃淡が変わります。そのため、屋内や屋外でかけ替える必要がありません。また、外ではレンズの色が濃くなるため、眩しさを感じにくいです。
調光レンズの料金、どんな人におすすめ?
調光レンズはメガネを作製する際に、3,000円~4,000円ほどプラスして作ることが可能です。
お値段がリーズナブルなため、屋外と室内を頻繁に行き来する人にはおすすめです。たとえば、営業などで外回りが多いビジネスマンにとっては、夏場に一本持っておくと重宝するでしょう。
また、散歩や買い物など、短時間の外出が多い人にもおすすめです。家にいるときはメガネに、ちょっとした外出の場合はサングラスに変わるので、わざわざメガネをかけ替える手間が要りません。
まとめ
調光レンズは屋内ではメガネに、屋外ではサングラスに変わる「1人2役」のレンズです。普段からメガネとサングラスを併用する人は、調光レンズの使用を検討してみてください。