目の仕組みについて|目の構造をイラスト付きで紹介!目の働きも分かりやすく解説
「目はどうやってものを見ているのか?」という疑問がありますが、それを知るには目の仕組み、眼球の部位や働きについて理解する必要があります。
この記事では、目の構造と働きをイラスト付きで紹介し、目の働きについて解説していきます。
目の構造と働きをイラスト付きで解説
こちらでは目の構造と働きについて、イラスト付きで解説していきます。イラストに記載されている眼球の中身の部位、働きについては以下の通りです。
A:水晶体
水晶体とは、カメラで言うレンズに該当する部分です。「C」の毛様体筋によって厚さを変え、遠くのものや近くのものを見るためのピント合わせをしています。水晶体は透明で血管が無く、眼房水から栄養を供給されています。
B:角膜
角膜は目の窓の役目をし、眼球のもっとも外側にある透明な膜です。光を眼球内に透過させ、レンズと同じように光を屈折させる働きをします。また表面は涙の層で覆われており、眼球保護の役割もあります。
C:毛様体筋
毛様体筋は、「A」の水晶体の上下にある筋肉です。水晶体を引っ張ったり緩めたりして、ピントを合わせる水晶体の厚みを調節します。
D:強膜
いわゆる眼球の白目の部分で、1番外側は厚さ約1mmの膜になっています。角膜とつながっていますが、強膜は透明ではなく白色をしています。
E:瞳孔/F:虹彩
中央の穴があいている部分を瞳孔と言い、「黒目」と一般的に呼ばれる周辺部分が虹彩です。虹彩はカメラの絞りのような感じで瞳孔を通り、目の中に入る光の量を調節しています。
G:硝子体
硝子体は眼球の大部分を占め、無色透明のゼリー状です。眼球の形と弾性をキープして、水晶体で屈折された光線を、網膜まで送る働きをしています。具体的には目の中の代謝物質の通り道、目に対する外力をやわらげる作用があります。
H:網膜
網膜は、眼の奥にある光を感じる透明の膜です。この部分で像のピントを合わせて、微妙な色具合や明暗を識別しています。
I:黄斑
黄斑とは、網膜の中でも焦点が結ばれる部分です。網膜のほぼ中心に位置しており、光を感じてその強さや色、形などを識別する、ものを見るための重要な視細胞が集中しています。
J:視神経
視神経は、光のエネルギーを電気的なエネルギーに変化させて、脳に伝達させる部分です。視神経は網膜全体に約100万本の神経線維(しんけいせんい)があり、網膜に生じた情報を脳に伝達します。
目の働き|目はどうやってものを見ているのか?
「目はどうやってものを見ているのか?」について、こちらでは詳しく解説していきます。ものを見るということは、「ものに当たって反射した光を見ている」ということです。
反射した光を見て、目に入ってきたものを理解するには、以下の流れがあります。
- 物に反射した光が目に到達する
- その光は、湾曲した角膜で内側に屈折される
- 角膜と水晶体の間にある眼房水を通って、光が水晶体に届く
- 水晶体で屈折されて、硝子体を通過する
- 網膜の表面にピントの合った、倒立像が結ばれる
- 大脳の働きにより、これを正しい立体像として認識する
ものを三次元の立体として見ることができるのは、脳が目から送られてくる情報を正しく判断しているからです。
ちなみに近視になると、下の画像のように網膜で合うべきピントが手前で合ってしまうため、遠くの物が見えにくくなります。こうなると手元の近距離が鮮明に見えるものの、10cm以上離れた物がぼやけて見えてしまいます。
目の仕組みについてのまとめ
今回は目の仕組みや働きについて、簡潔に紹介しました。今回紹介したパーツ以外にも、目には細かい部位が沢山あります。ひとつひとつ解説すると逆に分かりにくいかもしれませんが、目の構造等について理解するには、今回解説した内容で理解できます。