目の健康

遠視にメガネは必要か?大人と子供の遠視の違い、おすすめのレンズを解説

ものを見るときに、遠くのものも手元の文字も見えにくくなったときは、遠視の可能性があります。

遠視の症状は、「遠くは見えて手元は見えにくい」と誤解されることがありますが、実はそうではありません。

こちらでは遠視の症状の解説から、遠視の人におすすめのメガネレンズの紹介をしていきます。

遠視とは「遠くも近くも見えにくい」状態

遠視は「手元が見えにくく、遠くがよく見える」と勘違いされがちですが、実際には「遠くも近くも見えにくい」状態です。

遠視は、網膜よりも後ろでピントが合ってしまうため、常に目を凝らさなければならず、近視に比べて疲れやすいと言われています。

目はものを見る際に、外から入った光を屈折させて網膜上で焦点を結ぶようにしています。遠視の原因としては「眼軸(角膜から網膜までの長さ)」が短い、もしくは眼の屈折力が弱いために、焦点が網膜の後方で合うようになります。

大人と子供の遠視について

こちらでは、大人と子供の遠視について解説していきます。

大人の遠視

大人の場合、20代30代で以下の症状を感じたら遠視の可能性があります。

  • 読書や勉強が続けられない
  • 集中力がない
  • ものを見るときに、目を細めてしまう
  • 目が疲れやすくなる

これらの症状は老眼にも当てはまりますが、老眼は基本的には40歳前後で感じるようになります。しかし20代30代で老眼の症状を感じた場合、もしかしたら遠視かもしれません。

症状を一日だけ感じたのならスマホ老眼の可能性がありますが、継続的に症状を感じるのであれば遠視の可能性を疑って、眼科に相談してみてください。

遠視の進行具合にもよりますが、放置すると眼精疲労や肩こり、頭痛などの体調不良が出る場合があります。

子供の遠視

実は産まれたばかりの赤ん坊は、眼軸が短いため遠視の状態です。そこから身体の成長、ものを見る刺激を受けることで、10歳くらいには眼軸の長さが大人と同じくらいになります。

しかし、ものを見る刺激を受けられないと、眼軸が長くならず遠視のまま年齢を重ねていきます。また子供の遠視の場合は、斜視や弱視が原因かもしれません。

以下の症状が見られる場合は、眼科で相談してください。

  • 目が内側、もしくは外側に向いている
  • ものを見るときに顔を傾ける
  • 両親どちらかが斜視、もしくは弱視

子供の遠視は、外見から判断できないこともあるので、小児検診などで眼科医の診断を受けるまで、遠視に気が付かないこともあります。

遠視の場合はメガネが必要

遠視の場合は、遠くも近くも見えにくい状態のため、メガネの着用をおすすめします。

遠視はものを見るときに、近視よりも疲れやすくなるため、放置すると頭痛や肩こりなどの体調不良が起こるからです。

特にデスクワークであったり、ネイリストなど近い距離を長時間見続けたりする人は、症状を軽減させるためにメガネを着用しましょう。

大人も子供も眼科の診察をしっかりと受けたうえで、医師との相談により最適なメガネを購入してください。

遠視のメガネは累進レンズがおすすめ

遠視の場合は、遠近両用メガネや中近レンズなどの、累進レンズを選ぶようにしてください。

累進レンズとは、「1枚のレンズで近距離から遠距離まで見える」ように設計されているレンズのことです。

遠くのものも手元の文字なども見えやすいので、遠くも近くも見えにくい遠視の人にはおすすめのレンズです。

たとえばデスクワークの場合は中近レンズ、車を運転する場合は遠近両用レンズなど、場面によって使い分けるのもおすすめです。

累進レンズについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。

遠視にメガネは必要か、についてのまとめ

成人の場合、20代30代で老眼のような症状を感じたら遠視を疑いましょう。子供の場合は小児検診などを定期的に受けていれば、早めに遠視に気付くことができます。

遠視になると、メガネが必要です。累進レンズの利用を含めて眼科医に相談して、最適なメガネを選ぶようにしてください。

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