サングラスの可視光線透過率|見え方やシーン別にかけるサングラスの可視光線透過率を解説
サングラスをかけるときは、可視光線透過率に注目して選ぶ方法があります。可視光線透過率とは、目に光を通す量を表しています。
サングラスのレンズには可視光線透過率のほかに、紫外線透過率(UVカット)も存在します。それぞれの意味を把握しておくと、使用目的やシーンに合ったサングラスを選べるようになるでしょう。
この記事では、可視光線透過率や紫外線透過率(UVカット)や、シーン別にかけるサングラスの可視光線透過率について解説していきます。
サングラスの可視光線透過率とは?
こちらではサングラスの可視光線透過率や、紫外線透過率(UVカット)との違いについて解説していきます。
可視光線透過率
可視光線透過率とは、光をどれくらい通すかという数値です。可視光線透過率が低くなるほど光を通すことなく、まぶしさを軽減できます。
- 可視光線透過率0%:全く光を通さない真っ暗な状態
- 可視光線透過率100%:全ての光を通す裸眼と同じ状態
一般的なサングラスの場合、可視光線透過率は30〜60%ほどです。アウトドア用の場合は、可視光線透過率が10〜20%のサングラスが向いています。
後述でも詳しく解説しますが、サングラスをかけるシーンによって、可視光線透過率に着目してみてください。
紫外線透過率(UVカット)との違い
サングラスの透過率には、可視光線透過率のほかに紫外線透過率が存在します。よく耳にする「UVカット」というもの、目に紫外線を通す数値です。
可視光透過率と同じく、数値が低いほど透過率が低くなります。紫外線透過率が1.0%の場合は、UVカット効果が99%です。つまり「UVカット率99%」と記載されているサングラスは、目に入る紫外線の量を大きく防いでくれます。
紫外線透過率に関しては運転やアウトドアなど、どのシーンに限らず「UVカット率99%」のサングラスをかけてください。
シーン別|サングラスの可視光線透過率
こちらでは車の運転やアウトドアなど、シーンによっておすすめの可視光線透過率について解説していきます。
日常生活
仕事や街中を歩くときなど、日常生活でかけるサングラスは、可視光線透過率30〜60%ほどのもので問題ありません。
都内などビルの窓に光が反射して、ギラつきを感じるような場所では可視光線透過率30%ほどのもので良いでしょう。
屋外と室内でサングラスとメガネをかけ替えるのが面倒であれば、紫外線でレンズの濃淡が変わる調光レンズがおすすめです。
調光レンズについては、こちらの記事でも詳しく解説しています!
車の運転
車の運転は、可視光線透過率20〜45%ほどのサングラスがおすすめです。車の運転でかけるサングラスに関しては、「日本産業規格(JIS規格)」で規定が設定されています。
- 昼間の運転時:可視光線透過率8%以下のレンズは使用禁止
- 夜間や薄暮での運転時:可視光線透過率75%未満のレンズは使用禁止
運転中は昼間でも日向から日陰、トンネルへと急激に明るさが変化する中で運転をします。太陽の光が気になる夏場でも、可視光線透過率は20〜45%ほどに抑えておくのがおすすめです。
運転でかけるサングラスの可視光線透過率については、こちらの記事でも詳しく解説しています!
アウトドア
キャンプや釣りなど、アウトドアでかけるサングラスは可視光線透過率が30%以下のものがおすすめです。
アウトドアでは太陽のまぶしさを感じやすいので、可視光線透過率が低い方が快適に過ごせます。試着してみて見にくさに問題がなければ、可視光線透過率は低い方が良いでしょう。
ただし、あまりに可視光線透過率が低いと、何も見えなくなるので注意してください。
サングラスは機能や色選びも重要
サングラスは可視光線透過率や紫外線透過率以外にも、機能や色選びにも注目して選んでください。
たとえば、釣りの場合は水面に当たった光が反射したり、スキー場では光が雪に当たって乱反射したりします。そういったシーンでは、快な反射光をカットしてくれる「偏光レンズ」をかけるのがおすすめです。
また、サングラスはレンズの色によって反射光をカットしてくれたり、見え方をナチュラルにしてくれたりしてくれます。
ブラウン系、グレー系、イエロー系など、サングラスのレンズは様々なカラーがあるので、色選びにも注目して選びましょう。
偏光レンズやサングラスのレンズカラーについては、こちらの記事でも詳しく解説しています!
まとめ
今回は、サングラスの可視光線透過率について解説しました。基本的に可視光線透過率30〜60%の範囲でしたら、昼間どのシーンでかけても問題ありません。
アウトドアなど光を感じやすい場面では、見え方に問題がなければ可視光線透過率が低めのサングラスをかけるのがおすすめです。