コンタクトとメガネは併用がおすすめ|選び方や注意点、費用を解説
視力が低下したときに、コンタクトにするかメガネにするか、どちらかで悩む人もいます。しかし、コンタクトやメガネはどちらかひとつ選ぶより、併用して場面によって使い分けるのがおすすめです。
コンタクトにはコンタクトに最適なシーンが、メガネにはメガネに最適なシーンがそれぞれあります。
この記事ではコンタクトとメガネの使用で最適なシーンから、コンタクトとメガネの選び方、費用相場について解説していきます。
目次
コンタクトとメガネはTPOによって使い分けを
コンタクトとメガネは、併用しながらTPOによって使い分けるのがおすすめです。ここでは、コンタクトとメガネ、それぞれ最適な使用シーンについて解説していきます。
コンタクトがおすすめのケース
コンタクトがおすすめのケースは以下の通りです。
- スポーツ
- アウトドア
- 印象を変えたくない場合
スポーツやアウトドアなど、激しい動きをする場合はコンタクトがおすすめです。メガネの場合は運動中にフレームをぶつけたり、汗がレンズについたりしますが、コンタクトはそのような心配はありません。
ただし、激しく動くことでコンタクトが外れる可能性があります。そのため、激しい運動の場合は1dayタイプのコンタクトをしましょう。
また、メガネをかけることで見た目の印象を変えたくない人は、コンタクトの使用がおすすめです。
メガネがおすすめのケース
メガネがおすすめのケースは以下の通りです。
- コンタクトが合わない
- 家でのリラックスタイム
- 印象を変えたい場合
人によってはコンタクトが合わない人がいるので、その場合はメガネを使用してください。
また、家でリラックスするときは、レンズを目に直接入れないメガネの方が、目の負担が少ないです。そして、普段と違う印象を演出したい場合は、メガネをかけて印象を変えてみましょう。
デスクワークなどで疲れ目・眼精疲労が気になるならメガネがおすすめ
疲れ目や眼精疲労が気になる場合は、メガネの使用をおすすめします。疲れ目や眼精疲労になる原因は、目を酷使することです。目の酷使となる要因は、以下が挙げられます。
- スマホやパソコンの画面を長時間ながめる
- 読書や資料などで目を使う
- エアコンで目が乾燥する
- 長時間、コンタクトを装着する
特にデスクワークの場合は、エアコンが効いた室内でパソコンを使った作業が多くなります。このような環境では目に疲れが蓄積しやすいため、こまめに目を休めることが必要です。
目を休めるときはメガネを外して目を温めたり、目薬をさしたりするのが効果的なので、メガネの方が適しています。
また、長時間コンタクトを使用すると、目の水分が奪われやすいです。目が乾くと疲れ目になりやすいので、メガネにしましょう。
コンタクトとメガネでは目に合う度数が微妙に違う
眼精疲労になる原因のひとつとして、度数の合っていないメガネやコンタクトを選ぶのが挙げられます。度数の合っていないメガネやコンタクトを装着すると、疲れ目になりやすいです。必ず最適な度数を選ぶようにしましょう。
メガネとコンタクトでは最適な度数が違う
実はコンタクトとメガネでは、同じ視力でも装着するレンズの度数は微妙に異なります。「度数」と「視力」は同じものだと思いがちですが、実は意味が違うのです。
- 視力:動体視力や深視力など、いわゆる「見える力」を数値化したもの
- 度数:「見える力」を目に発揮させるために、必要なレンズの屈折力の強さを数値化したもの
つまり、メガネやコンタクトを作る際は、まずは視力を測定し、その数値を元にして度数を決めます。
コンタクトとメガネのレンズ度数・対応表
コンタクトはメガネと違い、目に直接レンズを装着します。コンタクトとメガネでは目とレンズの距離感が違うため、異なった度数を選ぶのが一般的です。
コンタクトとメガネの、レンズの度数の対応表は、以下の通りになります。
【レンズ度数・対応表】
コンタクト | メガネ |
-3.75以下はコンタクトと同じ度数 | |
-4.00 | -4.25 |
-4.25 | -4.50 |
-4.50 | -4.75 |
-4.75 | -5.00 |
-5.00 | -5.25 |
-5.25 | -5.75 |
-5.50 | -6.00 |
-5.75 | -6.25 |
-6.00 | -6.50 |
-6.25 | -6.75 |
-6.50 | -7.00 |
-6.75 | -7.50 |
-7.00 | -7.75 |
-7.25 | -8.00 |
-7.50 | -8.25 |
-7.75 | -8.50 |
-8.00 | -9.00 |
たとえばコンタクトの度数が「-5.00」の場合、メガネの度数は「−5.25」を選ぶのがベストです。
この対応表は一般的ですが、目の形などにより人によっては個人差があります。必ず眼科で医師の処方に従って、それぞれの度数に合ったものを選んでください。
コンタクトもメガネも、選び方を間違えると眼精疲労になるリスクがあります。両者とも度数が合うレンズを選ぶのはもちろん、メガネの場合は顔の形に合ったフレームを、コンタクトの場合は眼球に合ったレンズを選んでください。
コンタクトは「眼球の形に合うレンズ」が、メガネは「顔の形に合うフレーム」の選び方が大切
コンタクトは眼球の形に合うものを
眼球の形は、人によって違います。角膜の曲がり具合は人によって異なるので、快適にレンズを装着するには、角膜の形状に合ったコンタクを選ぶことが大切です。
角膜の曲がり具合を表す数値として、コンタクトでは「BC(ベースカーブ)」という単位が使われます。
ソフトコンタクの場合、BCの種類は1〜3種類が一般的です。BCはmm単位で表示され、数値が小さいほどカーブが大きく、数値が小さいほど平らになります。
目のカーブは眼科で検査を受けないと分からないので、眼球に合ったレンズを選ぶには、医師に処方してもらうのがおすすめです。
メガネはフレーム選びやフィッティングが大切
実は顔の形によって、最適なフレームの選び方があります。顔の形による、フレームの選び方と印象は以下の通りです。
- 丸顔の人:スクエア(シャープでクールな印象をプラスしてくれる)
- 面長の人:ウェリントン、ラウンド(面長をカバーして知的で落ち着いた印象をプラスしてくれる)
- 逆三角形、ベース型の人:オーバル、ウェリントン、ボストン、ラウンド(優しく温和な印象をプラスしてくれる)
たとえば面長の人がスクエアタイプのフレームをかけると、顔の長さが強調されるので注意してください。はじめてメガネを作る場合は、メガネ店に行き実際に試着するのがおすすめです。
また、フレームのフィッティングが合っていないと、メガネがズレたり締め付けられたりして、見え方に影響します。顔の形に合うよう、徹底的にフィッティング調整をしてください。
メガネのフレーム選びについては、以下の記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
コンタクトとメガネの費用相場について
コンタクトとメガネを併用する際、気になるのが料金です。ここでは、コンタクトとメガネの費用相場について紹介していきます。
メガネの費用相場
メガネの購入費用は、リーズナブルな店なら5,000円〜10,000円程度、高級店なら30,000円〜50,000円程度が相場です。ただし乱視用や遠近両用、ブルーライト加工にすると、料金が加算されます。
リーズナブルなお店の場合は値段も安く、短時間でメガネを作れます。高級店の場合は専門知識が豊富なスタッフが対応してくれて、素材のしっかりしたフレームを選びやすいです。
メガネの費用相場については、以下の記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
コンタクトの費用相場
コンタクトの料金は、ハードレンズとソフトレンズで異なります。それぞれ両眼のレンズを購入する場合、費用相場は以下が目安です。
- ハードレンズ:15,000円~
- ソフトレンズ1day:年間50,000円~60,000円
- ソフトレンズ2week:年間20,000円~30,000円
- ソフトレンズ1month:年間20,000円~30,000円
ハードレンズの特徴は、費用がソフトレンズよりも安く、乾きにくいところです。しかし、目に入れた際にゴロゴロとした異物感があるので、装着感はソフトレンズよりも劣ります。
ソフトレンズは装用感が良いですが、ハードレンズよりも乾きやすいので、長時間使用すると目の水分を奪われやすいです。
コンタクトの場合、1day以外は洗浄液や保存液が必要なので、購入費用よりもさらに料金がかかります。
まとめ
- スポーツやアウトドアの場面ではコンタクトがおすすめ
- デスクワークや家でのリラックスタイムはメガネがおすすめ
- 疲れ目や眼精疲労が気になる場合は、メガネを使用してこまめに目を休ませる
- コンタクトとメガネでは度数が微妙に違うので注意を
コンタクトとメガネでは、それぞれ最適なシーンが違うので、併用して使い分けるのがおすすめです。メガネもコンタクトも、必ず度数が合うものを選びましょう。
メガネの場合はフレーム選びやフィッティングを大切に、コンタクトの場合は眼球の形に合ったレンズを購入するようにしてください。