目が悪くなる原因とは|生活習慣を見直して視力低下を防ごう
スマホやパソコンなどの普及により、現代社会は目を酷使しやすい環境にあります。目を酷使しすぎると、急激な視力低下につながるので注意が必要です。
この記事では、目が悪くなる原因について紹介し、対処法についても詳しく解説していきます。
目が悪くなる原因は「生活習慣」と「加齢」
目が悪くなる原因は、生活習慣と加齢による影響が大きいです。またメガネユーザーの場合は、視力に合っていないメガネをかけていると目が悪くなります。
目を酷使する生活習慣
目を酷使するような生活習慣が、視力の低下につながります。以下の生活習慣をつづけていると、目が悪くなるので気を付けてください。
- パソコンでの長時間作業
- スマホで長時間ゲームをしたり、動画視聴をしたりする
- ストレスや運動不足で呼吸が浅くなる
- 食生活の乱れ
スマホやパソコンの画面を長時間見ると、目の緊張状態がつづいて目の筋肉に悪影響を及ぼします。ずっと近い距離を見ると近視になりやすいですし、画面を長時間見るとまばたきが減ってドライアイにもなりやすいです。
ストレスや運動不足は呼吸が浅くなり「呼吸の浅さは視力が低下する原因」と言われています。また、食生活が乱れて偏食になると、急激な視力低下を引き起こす危険があります。
加齢による視力低下
視力が低下する原因として「老眼」が挙げられます。老眼とは目の機能の衰えにより、手元のものが見えにくくなる症状です。
また、手元のものを見るとき以外にも、遠くの景色を見るときや遠くから近くのものを見ようとして、ピントを合わせるときに時間がかかるようになります。
一般的には40歳を過ぎると徐々に老眼が始まり、パソコンやスマホの画面を見る時間が長い人は、早い年齢から老眼になりやすいです。
メガネの度数が合っていないと視力が低下する
視力とメガネ・コンタクトレンズの度数が合っていないと、視力は低下していきます。また、度数以外にもフィッティングが合っていないと、目の中心とレンズの中心がズレて見え方が悪くなります。
コンタクトレンズは耐久年数やケアの方法に問題があると、視力低下のほか眼病になるリスクがあります。
目が悪くなるのを防ぐには?
目が悪くなるのを防ぐには、生活習慣を見直すことが必要です。自分の生活環境に合わせながら、以下の方法を取り入れてみてください。
目を休ませる習慣をつける
目を酷使したら、回復のために「目を休ませる」習慣をつけましょう。目を酷使する原因に、スマホやパソコンの画面を長時間見ることが挙げられます。そのため、スマホやパソコンを1時間操作したら10分程度の休憩をとることを意識してください。
目を休ませるときは、以下のことを行うと効果的です。
- 目薬をさす
- 目のストレッチやマッサージを行う
- ホットアイマスクや蒸しタオルを使う
パソコンやスマホの画面に集中すると、まばたきの回数が減って目が乾燥しやすいです。そのため休憩中は目薬をさして、目を潤しましょう。
また、目を休めるときは、マッサージをしたり目を温めたりすることで、目の周りの血行が良くなり疲労回復しやすいです。目のストレッチやマッサージ方法に関しては、以下の記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
睡眠を十分にとる
目の回復に睡眠は欠かせないので、睡眠時間は十分にとりましょう。日頃のストレスや疲労も、睡眠を十分にとることで回復します。
また、睡眠時にはホットアイマスクを使うのも効果的です。ホットアイマスクで光が遮られるとメラトニンが分泌されるため、寝つきが良くなります。ホットアイマスクは「使い捨てタイプ」「繰り返し使えるタイプ」「充電タイプ」が存在するので、環境に合わせて最適なものを選んでください。
ホットアイマスクに関しては、以下の記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
食生活を改善する
生活習慣を変えながら、食生活を改善するとより効果的です。劇的に視力が良くなる食材というものはありませんが、目に良い食べ物は存在します。
ほうれん草やかぼちゃ、レバーや貝類などは目に良い食べ物です。野菜はもちろん、肉類や魚類にも目に良い食べ物はあるので、類偏食をやめて栄養バランスの良い食材を摂るようにしましょう。目をしっかりと休ませながら、栄養バランスの良いものを食べるのがポイントです。
目に良い食べ物に関しては、以下の記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
メガネを買い替える
視力とレンズの度数が合っていないなら、メガネを買い替えましょう。1年に1回は眼科検診をして、現在の視力とメガネの度数が合っているか確認してください。加齢によって「目が悪くなった」と感じたら、老眼鏡を使うタイミングです。眼科に行って、お医者さんとよく相談してください。
また、視力以外にもフィッティングがズレると、見え方に影響して視力低下を招きます。3ヶ月に1回はメガネ店に行って、フィッティング調整をするようにしましょう。
子供の目が悪くなる原因に「遺伝的要因がある」って本当?
子供が近視になる原因については、「遺伝的な要因も関係している」と言われています。
日本眼科学会の関連学会である日本弱視斜視学会によると、
「アジア人には近視が多く、両親とも近視でない子供と比較して、片親が近視の場合は2倍、両親が近視の場合には約5倍の確率で子供も近視になりやすい。」
という研究結果が発表されています。
参考:https://www.jasa-web.jp/general/myopia
なぜ近視が遺伝するかは不明ですが、近視は遺伝しやすいです。
気を付けたいのはやはり「生活習慣」
遺伝的要因以外よりも気を付けたいのが、生活習慣による視力低下です。近年、視力が1.0未満の子供が増えており、原因は以下の生活習慣が挙げられます。
- スマホの普及で、近くのものを見る機会が多くなった。
- 外で遊ぶ機会が少なくなったので、遠くのものを見ることが少なくなった。
子供がスマホで遊ぶときは、大人と同様に1時間に1回の休憩を入れるようにしましょう。
また顔とスマホとの距離が近いと、空気を吸う量が少なくなってしまいます。スマホを見るときは背筋を伸ばして、顔から距離を30センチ以上離して見るようにしてください。
そして、1日に2時間以上遊ぶことは近視の進行を抑制する、とも言われています。場所の確保は難しいかもしれませんが、できるだけ子供が外で遊べる時間を作るようにしましょう。
目が悪くなるのを感じたら早めの対処を
たいていは生活習慣の改善で急激な視力低下を抑えられます。しかし「目が悪くなった」と感じたら、眼科に行くかお店でメガネを購入しましょう。
見えづらさを感じたら、早い段階でメガネをかけることで、急激な近視の進行を防ぐことができます。