セルフレームのメガネとは?特徴やメリット・デメリット、寿命を解説
プラスチック製のメガネフレームのことを「セルフレーム」と言います。安価でありながら、豊富なデザインを生産できるため、現在ではメガネフレームの王道の素材になっています。
プラスチック製と言っても、素材には「セルロイド」と「アセテート」という、2つの素材があることをご存知でしょうか?
今回の記事では、知っているようで実は知らないセルフレームの特徴、メリット・デメリットや寿命について解説していきます。
関連記事
セルフレームとは?
セルフレームとは、プラスチック製のメガネフレームです。「セルロイド」と「アセテート」という素材で作られています。
最初はセルロイドで作られていたため、「セルフレーム」という名前になりました。現在の主流はアセテートですが、それでもプラスチック素材のメガネをまとめて「セルフレーム」と呼びます。
どちらもプラスチック素材ですが、セルロイドとアセテートではそれぞれ特徴が異なります。
セルロイド | アセテート |
---|---|
・衝撃に強く硬質な素材 ・透明感のある仕上がり ・独特の光沢があり、高い質感を出せる | ・透明感が高い ・鮮やかな発色を出せる ・紫外線の影響で劣化しづらい |
セルロイドは、丹念に磨くことで独特の色合いやツヤ感を出せます。しかし、燃えやすく硬いという性質のため、加工には高い技術力が必要です。
アセテートは、天然セルロースを原料にしてできた素材で、セルロイドと違って燃えにくく加工しやすいのが特徴です。そのため現在では、プラスチックフレームとしての主流になっています。
どちらもプラスチック素材のため、金属アレルギーの人でも気軽にメガネをかけられます。
セルフレームのメリット
セルフレームのメリットは、次の3つです。
- 頑丈で壊れにくい
- リーズナブルな金額で購入できる
- 加工しやすくデザインが豊富
頑丈で壊れにくい
セルフレームは比較的衝撃に強く、頑丈で壊れにくいです。セルフレームの主流であるアセテートは、やわらかく粘り気のある素材です。そのため、多少の衝撃には耐えられます。
少々ぶつかった程度であれば、フレームの表面が傷付いたり、壊れたりすることはありません。
また樹脂製のフレームは、性質的に熱安定性が高いため、温度変化による影響も抑えられます。
運動系の部活動をする学生さん、外で遊ぶ機会の多いお子様には、おすすめのメガネフレームです。
リーズナブルな金額で購入できる
プラスチックは生産コストを抑えられるため、リーズナブルな金額で購入できます。
金額が安いため、仕事とプライベートを使い分けたい人は、複数本のメガネを持ちやすいです。また、万が一メガネが破損したとしても、気軽に買い替えることができます。
加工しやすくデザインが豊富
セルフレームはリーズナブルな金額でありながら、デザインが豊富なのも特徴的です。色がつけやすく加工がしやすいため、フレームを変形させたり着色したりすることができます。
単色の黒縁メガネからべっ甲のような色合い、ツートンカラーなど豊富なデザインが用意されています。
また、少数でも生産できるため、需要が少ない個性的なデザインを選ぶことが可能です。
仕事では黒縁メガネ、プライベートではおしゃれを楽しみたいから、赤や青など華やかなデザインをかけることができます。
セルフレームのデメリット
セルフレームのデメリットは、次の2つです。
- 太くて重い
- 折れると修理できない
太くて重い
セルフレームは、太くて重いのがデメリットです。セルフレームは頑丈なのが特徴ですが、その条件を満たすにはある程度の太さが要ります。
そのためメタルフレームと比べると、長時間かけたときに疲れを感じやすいです。フィッティングがズレてくると、余計に耳や鼻の負担になることがあるかもしれません。
折れると修理できない
セルフレームは少々の衝撃では壊れにくいですが、さすがに何をしても耐えられるわけではありません。そのため、強い衝撃を受けて折れてしまうと、修理をするのは不可能です。
反対に金属製のメタルフレームは、折れてもレーザー溶接で接合することができます。また、フレームに近いカラーで塗装して、溶接した部分も目立たなく修復することも可能です。
セルフレームはどんな場面にかけるとおしゃれ?
セルフレームは、ラフなカジュアルやオフィスカジュアル、ビジネススーツなど幅広い服装に合わせることができます。
素材的にはカジュアルな印象ですが、色を黒系だったりブラウンだったりにすることで、落ち着いた雰囲気にすることができます。
女性の場合、スーツスタイルと合わせるなら、ワインレッドなど赤系のフレームと合わせるのもおすすめです。
また男女問わず、べっ甲柄といったツートンカラーにすることで、おしゃれに見せることができます。
無難に選ぶなら、定番である黒縁のセルフレームをかけるのがおすすめです。どんなファッションにも合わせやすく、引き締め効果で小顔に見せることができます。
黒縁メガネについては、こちらの記事でも詳しく解説しています!
セルフレームの寿命は?何年くらい使える?
セルフレームの寿命は2〜3年ほどと言われており、長く使えたとしても5年で買い替えるのがおすすめです。
メタルフレームと比べると劣化が早く、プラスチックに汚れが付着したり、化学反応が起こって変色したりすることがあります。
劣化の進行を遅らせるには、定期的に洗浄しましょう。軽く水洗いをして、ゴミやホコリを流すだけでも大丈夫です。
汚れが酷いときは、メガネクリーナーや中性洗剤を使って、ホコリや皮脂汚れなどを落としてください。
メガネの洗浄方法については、こちらの記事でも詳しく解説しています!
まとめ
メガネユーザーの中には、セルフレームを使用している人も多いと思います。セルフレームの寿命は2〜3年で、視力とレンズの度数がズレてくることを考えると、それくらいの年数で買い替えるのがおすすめです。