メガネレンズの外し方|外れたレンズの直し方も解説

「メガネのレンズを外したいけれど、どうすればいいのか分からない。」
そんな人のために、フレームの種類別に安全で簡単なレンズの外し方を解説します。
セルフレームやメタルフレームなど、それぞれに合った方法と注意点を知っておけば、安心してメンテナンスやカスタマイズすることが可能です。
注意点やレンズの直し方についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
目次
[注意]どんなメガネでもレンズを外せるわけではない
レンズを外す前に知っておいていただきたいのが、全てのメガネがレンズを外せるわけではないということです。
フレームとレンズが一体化していたり、接着剤で固定されているタイプは、無理に外そうとすると破損の原因になります。
また、ネジが飾りで実際には外せない構造のものもあります。特に100円ショップなどで販売されているメガネは、レンズ交換を前提としていないことが多いため注意が必要です。
レンズを外せるかどうか不明な場合は、眼鏡店で確認するのが安全です。
[フレーム別]メガネレンズの外し方
こちらではメタルフレーム、セルフレーム、ナイロール、縁なしと、フレームのタイプ別に、メガネレンズの外し方について解説していきます。
メタルフレーム(フルリム)|レンズの外し方
メタルフレームのメガネレンズを外す場合は、次の手順で行ってください。
【レンズを外す手順】
- レンズを囲っているフレーム部分の切れ目を探す
- 切れ目はネジが留められているので、ネジに合うドライバーを用意する
- ドライバーでネジを緩めて、レンズを外す
基本的にネジは非常に小さいため、ドライバーも小さめのものを用意しましょう。
ネジ穴を潰さないよう、サイズの合ったドライバーで、優しく回すようにしてください。
ちなみに、ネジ留めではないタイプも存在するので、その場合はメガネ店に分解・クリーニングを相談しましょう。
セルフレーム(フルリム)|レンズの外し方
セルフレームは、セルロイドやアセテート素材になります。セルフレームはメタルフレームと違って、レンズを囲っている部分に切れ目(ネジ止め)がないものが多いです。
そのため、レンズを外す際は、フレームを持ってレンズを内側から外側へ押し出すようにして外しましょう。
固くて外せない場合は、温めて外す方法がありますが、素人が行うとフレームが変形する恐れがあります。
自力で外せない場合は、無理に外そうとせずにメガネ店に相談するようにしてください。
ナイロールタイプ(ハーフリム)|レンズの外し方
ナイロールタイプ(ハーフリム)は、上半分が縁に囲まれていて、下半分が縁のないフレームになります。
ナイロールタイプのフレームを、レンズから外す際は以下のような手順で行います。
【レンズを外す手順】
- レンズ下半分のナイロン糸と、レンズの間に爪などの薄いものを挟んで隙間を作る
- 隙間ができたら、レンズの溝からナイロン糸を外す
レンズを外す際に気を付けることは、ナイロン糸でレンズを傷付けないことです。
また、どうしても隙間ができなくて外せない場合は、無理に外そうとせずにメガネ店に相談しましょう。
縁なしタイプ|レンズの外し方
縁なしタイプは、レンズの周りにフレームがないタイプのメガネです。縁なしタイプのメガネは、ドライバーでレンズを外すことができるので分解は簡単です。
しかし、分解してから再び組み立てるのが難しいフレームのため、自力で外すのはあまりおすすめできません。
レンズのネジ周りの汚れが気になる場合は、自分で分解せずにメガネ店に相談するのがベターです。
[注意]メガネのレンズを外す際に気をつけること
レンズを外した後は、再びメガネを組み立てる必要があります。そのため、次の点に注意してください。
- ネジを外す際は、必ずサイズの合うドライバーを使用する
- ネジ穴を潰さないように、丁寧にドライバーを回す
- 外したネジは紛失しないよう、ティッシュやトレイの上に置くようにする
- レンズは左右逆にならないように、置いておく
メガネのレンズを外す際は、フレームやレンズを傷つけないよう慎重に作業することが大切です。
ネジ式のフレームでは、サイズの合った精密ドライバーを使い、ネジ穴を潰さないよう丁寧に回しましょう。
外したレンズやネジは紛失しないようトレイなどに保管し、左右を間違えないように置いておくと安心です。
[理由]メガネのレンズを外したいのは何故?
メガネのレンズを外す主な理由は、伊達メガネにしたかったり、蓄積した汚れを綺麗にしたかったりすることが挙げられます。
伊達メガネにしたい
伊達メガネとして使いたいという理由で、レンズを外す人は少なくありません。
ファッションアイテムとしてフレームだけを楽しみたい場合、レンズを外すことで見た目がすっきりし、よりスタイリッシュに演出できるのも魅力のひとつです。
度なしのメガネでも、レンズがあると反射や映り込みが気になったり、まつ毛が当たって不快に感じることがあります。写真を撮影する際に、レンズの反射を避けたいという目的もあります。
蓄積した汚れを綺麗にしたい
メガネのレンズを外す理由のひとつに、フレームとレンズの隙間に溜まった汚れを徹底的に掃除したいという目的があります。
通常のクリーニングでは届かない部分に皮脂やホコリが蓄積すると、見た目の清潔感を損なうだけでなく、雑菌の繁殖やレンズの劣化を招く場合があります。
特に長期間使用しているメガネは、分解して丁寧に洗浄することで、より清潔で快適な状態を保つことができます。
外れたメガネレンズの直し方
メガネのレンズが外れた場合、まずはフレームの種類を確認しましょう。セルフレームなら、レンズをフレームの溝に沿って丁寧にはめ直すことで元に戻せる場合があります。
メタルフレームの場合は、緩んだネジを専用ドライバーで締め直すのが基本です。
ただし、ナイロールやフチなしタイプは構造が複雑なため、無理に直そうとせず眼鏡店での修理をおすすめします。
瞬間接着剤などを使用して、強引にくっつけようとするのだけは絶対にやめてください。
メガネの破損を防ぐためにも、慎重な対応が大切です。
外れたメガネレンズの直し方については、こちらの記事でも詳しく解説しています!
メガネレンズの外し方についてのQ&A
こちらでは、メガネレンズの外し方についてのQ&Aを解説していきます。
Q.メガネのレンズを外すとき、固い場合の外し方はどうすれば良いですか?
A.自分で外すのは諦めて、メガネ店に相談しましょう。
無理して自分でレンズを外そうとすると、メガネが壊れる恐れがあります。
Q.メガネレンズの外し方で、お湯やドライヤーを使っても大丈夫ですか?
A.おすすめできません。
レンズのコーティングが剥がれたり、フレームが変形する恐れがあったりするため、お湯やドライヤーを使うのはおすすめしません。
まとめ
自力で、メガネのレンズを外せないことはありません。ただし、レンズを外そうとして固さを感じる場合は、自分で対処せずメガネ店に相談しましょう。
また、レンズを外して掃除する場合は、「分解→クリーニング→組み立て」までがセットです。非常に繊細な作業なので、基本的にはメガネ点にお願いするのをおすすめします。