子どものメガネに補助金・助成金|何歳まで?条件や金額について解説

「子どものメガネに補助金や助成金が下りる、と聞いたけど本当なの?」
この記事を開いた人は、そう疑問に思って読んでいる場合がほとんどだと思います。
実は子どもがかけるメガネと言っても、何でもかんでも補助金や助成金が下りるわけではありません。補助金や助成金が下りるには、それなりの条件があります。
今回の記事では、子どものメガネに補助金が下りる条件や、申請方法などについて解説していきます。
目次
子どものメガネに関する補助金・助成金とは?
子どものメガネに助成金が出るのは、先天性的な障害などを理由に、やむを得なくメガネをかけなければいけないケースです。助成金が下りるのは、「治療用メガネ」と呼ばれるメガネに限ります。
こちらでは、助成金の対象や条件について、詳しく解説していきます。
助成金がおりるのは「治療用メガネ」の場合
助成金が出るのは、小児の弱視や斜視、または先天白内障術後の治療用として用いる「治療用メガネ」が必要な場合です。
これらのケースは、治療用メガネを購入したあとに、加入している保険組合に助成金の申請をします。
そのため、一般的な近視や遠視、乱視などの視力矯正用のメガネは、助成金の対象ではありません。
助成金の対象と条件
子どものメガネで助成金を受けられる対象と条件は、主に次の通りです。
- 年齢は9歳未満
- 「弱視」「斜視」「先天性白内障術後」の治療用メガネ
- 支給を受けられるメガネは1つのみ(スペアや併用のものは不可)
- 斜視の矯正等に用いるアイパッチおよびフレネル膜プリズムについては保険適用外
メガネの助成額が令和6年(2024年)4月より上限変更
メガネの助成額が令和6年4月より上限が変更され、最大額は「40,492円」となりました。
上限額を基準に、治療用メガネの作成または購入費用の7割(未就学児は8割)が給付されます。
出典:支給又は修理に要する費用の額の算定等に関する基準の取扱いについて(通知)(◆令和06年04月01日社援援発第401006号)
メガネ助成金の支給金額|具体例や計算例
こちらでは、メガネの購入金額が支給額を下回った場合と上回った場合で、支給金額の具体例・計算例を解説していきます。
メガネの購入金額が支給額を下回った場合
メガネの購入金額が支給額を下回った場合、支給額でメガネ代をまかなえるため、自己負担は消費税分のみです。
30,000円(税別)のメガネを購入したケースでは、消費税分の3,000円だけ自己負担することになります。
※小児医療費助成制度の名称や内容は、各自治体によって異なります。そのため、詳細は居住地の自治体に確認してください。
メガネの購入金額が支給額を上回った場合
メガネの購入金額が支給額を上回った場合、次の計算式で自己負担額を導き出せます。
- 自己負担額=メガネ代+消費税-上限額(40,492円)
50,000円(税別)のメガネを購入した場合は、次のような計算になります。
- 自己負担額(14,508円)=メガネ代(50,000円)+消費税(5,000円)-上限額(40,492円)
子どもの治療用・弱視メガネの助成金を受けるための必要書類と申請方法
ここでは、子どもの治療用・弱視メガネの助成金を受け取るのに必要な書類や、申請の流れについて解説していきます。
必要書類
子どもの治療用・弱視メガネの助成金を受け取るのに必要な書類は、次の3つです。
【小児弱視等の治療用眼鏡やコンタクトレンズを購入した場合】
- 領収書(眼鏡等の名称、種類等の費用額が記載された領収書)
- 医師の「眼鏡等作成指示書」のコピー
- 「眼鏡等作成指示書」に視力等の検査結果が明記されていない場合は、視力等の検査結果のコピー
- 保険証
- 印鑑
申請方法
治療用メガネの購入から助成金の申請までは、次の流れで行ってください。
- 眼科医に診断してもらい、作成指示書(処方箋)を発行してもらう
- メガネ専門店で治療用メガネを購入して、領収書を受け取る
- 加入保険機関より治療費支給申請書類を受け取り、必要事項を記入する
- 作成指示書(処方箋)、領収書、治療費支給申請書類を加入保険機関に提出する
助成金については、各市区町村によって申請方法や条件が異なります。
医師の診断を受けて、作成指示書(処方箋)を受け取った時点で、お住まいの市区町村に相談するのがベストでしょう。
治療用メガネを買い替えたい場合は?
故障などにより、治療用メガネの買い替えが必要になるケースもあるでしょう。治療用メガネの申請は原則1本です。
しかし、故障などで買い替えが必要な場合は、どうすれば良いのでしょうか?
実は「5歳未満なら申請を出してから1年以上」「5歳以上の場合は2年以上経過」であれば、助成金を再度申請することができます。
そのため、どうしても治療用メガネの買い替えが必要な場合は、これらの期間をクリアしていれば問題ありません。
また、実は補助金の対象なのに申請を忘れてしまっていた場合は、2年以内でしたら申請をすることができます。
ただし、提出期限は「治療用メガネの購入日から2年」になるので、注意してくださいね。
子どものメガネ補助金・助成金についてのQ&A
こちらでは、子どものメガネ補助金・助成金についてのQ&Aを解説していきます。
Q.子供のメガネ補助金は近視でもおりますか?
A.対象は、「弱視」「斜視」「先天性白内障術後」の治療用メガネです。
近視、遠視、乱視などの一般的な視力矯正用のメガネは、支給対象外になります。
Q.メガネの補助金は、大人でも対象になりますか?
A.あくまで9歳未満の子どもが対象なので、9歳以上は対象になりません。
まとめ
今回は、メガネ補助金の申請内容について解説してきました。
「子どもが治療用メガネをかけているけど、補助金や助成金を受け取れるのは知らなかった。」
そんな人は、購入から2年以内であれば、ご加入の保険機関から助成金を受け取ることができます。
治療用メガネの作成指示書(処方箋)や、領収書がご自宅にあるか確認してみましょう。
また、コンタクトレンズの場合も助成金が出ます。ただし、メガネとは助成金の金額が異なるので注意してください。