メガネの知識

チタンフレームのメガネ|素材の特徴やメリット・デメリットを解説

メガネを購入する際は、かけ心地やデザインで判断する人が多いと思います。かけ心地を重視するのであれば、フレームの素材にも着目してみてください。

メガネはフレームの素材を見ることで、かけ心地がガラッと変わります。かけ心地を重視する人におすすめしたい素材が、チタンフレームです。

この記事では、チタンフレームの特徴やメガネをかけたときの印象、チタンフレームのメリット・デメリットを解説していきます。

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チタンフレームのメガネとは?

メガネに使われるチタンは、メタル(金属)素材のひとつです。チタンフレームのメガネに関しては、以下の特徴があります。

  • 強度が高い
  • 軽量である
  • 錆びにくい

チタンの強度は、「アルミニウムの約3倍」と言われています。重量については、メガネの素材としてよく使用される、銅やニッケル合金の約半分ほどです。また、チタンは塩分に対して錆びにくいため、汗に強いという特徴があります。

チタンフレームのメガネをかけたときの印象

チタンフレームは、デザインがシンプルなものが多いです。フレームも細めのものが多く、知的でクールな印象を与えることができます。

特に、スーツやオフィスカジュアルのようなフォーマルファッションとは相性が良く、ビジネスシーンに最適です。

流行に左右されにくく上品さも兼ねているため、年齢や性別を問わずかけれます。また、シンプルなデザインが多いため、ビジネスシーンはもちろんプライベートのカジュアルファッションまで合わせることができます。

チタンフレームのメリット

チタンフレームのメリットは、主に以下の3つです。

  • 長時間かけても疲れにくい
  • 汗をかく夏場でも腐食しにくい
  • 金属アレルギーの人も使いやすい

長時間かけても疲れにくい

チタンフレームは軽量なため、長時間かけても疲れにくいです。また、メガネをかけたときの違和感や鼻パッドの負担も少ないので、痛みや跡になる心配もありません。

そのため、仕事や勉強で長時間メガネをかけたり、メガネの重さが気になったりする人におすすめのフレームです。

汗をかく夏場でも腐食しにくい

チタンは塩分に対して錆びにくいため、汗に強いという特徴があります。そのため、配達員や外回りの営業マンなど、夏場でも外出する機会が多いメガネユーザーにおすすめです。

金属アレルギーの人も使いやすい

金属素材のひとつであるチタンですが、金属アレルギーを起こしにくいと言われています。理由として、チタンは空気に触れると、すぐに酸化して表面に強固な酸化被膜を作るためです。 

酸化被膜があると、チタンは汗やリンパ液に触れても溶けだすことがありません。 そのため、チタンは金属アレルギーを起こしにくいと言われています。

チタンフレームのデメリット

チタンフレームのデメリットは、加工が難しく値段が高くなりがちで、デザインが限られるところです。

加工が難しく値段が高い

チタンフレームは、加工が難しく値段が高いのがデメリットです。チタンは耐熱性が高く、加工時に高い熱をこもり続けるため、工具の刃が摩耗しやすく交換頻度が多くなります。チタンの耐久性の高さが、加工時には手間がかかるため、値段が高くなりやすいです。

デザインが限られる

チタンフレームは、シンプルなデザインが多いです。そのため、デザインのバリエーションが少ないのがデメリットのように感じる場合があります。

メガネに使われるチタンの種類

チタンと言っても、メガネに使われるチタンには様々な種類があります。メガネに使われるチタンの種類ですが、代表的なのは以下の3つです。

  • 純チタン
  • ベータチタン
  • NT合金

純チタン

純チタンとは、90%以上がチタンで構成されているものを指します。純チタンは「軽さ」と「やわらかさ」を兼ね備えており、チタンフレームの中でもっともよく使われる素材です。

極めて不純物が少ないチタンで、チタンの含有率が99%以上になると「ピュアチタン」と呼ばれ、チタンの中では最高品質の素材となります。

また純チタンは、JIS規格だと1〜4種までグレード分けされています。1種はやわらかく、2種、3種と数字が上がるにつれて硬くなります。メガネのフレームに使用されているのは、主に1種と2種です。

ベータチタン

ベータチタンは、チタンにバナジウムとアルミを加えた素材です。チタンにバナジウムとアルミを加えることでしなやかになり、弾力性に優れています。

そのため、純チタンに比べると強度は劣りますが、その代わりに少し曲がっても元に戻りやすいのが特徴です。

ベータチタンは、テンプルの部分によく使用されています。テンプルはメガネの耳にかける部分とレンズを囲むリムの間にあるため、ちょっとした拍子で曲がりやすく、弾力性が求められるからです。

ベータチタンのチタン含有率は70%前後で、店頭では「β-Titan」と表記されています。

NT合金

NT合金とは、チタンとニッケルの合金で作られた素材です。形状記憶効果が優れており、顔へのフィット感が良く、曲がってもすぐに元通りになります。

そのため、スポーツメガネのフレームとして採用されています。顔へのフィット感が良いため、メガネのフィッティングがすぐズレる人にはおすすめの素材です。

まとめ

今回は、チタンフレームの特徴やメガネをかけたときの印象、チタンフレームのメリット・デメリットを解説してきました。

軽量で耐久性があるので、長時間メガネをかける人にはおすすめの素材です。デザインもシンプルなものが多いため、仕事からプライベートまで幅広いシーンで合わせることができます。

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