メガネのレンズの選び方とは?レンズの種類、選び方のポイントを解説
メガネのレンズと言っても現在では多種多様で、使うシーンに合わせて最適なレンズを選ぶことができます。フレームはデザイン性で選ぶ場合がありますが、レンズはやはり機能性が重要です。
度入りレンズには、どんな種類がありどんな機能があるのか?また、どのようにレンズを選べば良いのか?
この記事では、メガネレンズの種類から、選び方のポイントについて解説していきます。初めてメガネを購入する人、久しぶりにメガネを購入する人はぜひ参考にしてください。
メガネレンズの種類
メガネの種類は、次の2つに大きく分かれます。
- 単焦点レンズと累進レンズ(遠近両用レンズ等)
- 球面レンズと非球面レンズ(両面非球面レンズ)
こちらでは、それぞれのレンズの特徴について解説していきます。
単焦点レンズと累進レンズ(遠近両用レンズ等)
メガネのレンズには、単焦点レンズと累進レンズが存在します。
単焦点レンズとは、1枚で1つの見え方を補正するレンズです。一般的な近視矯正用のレンズ、乱視用メガネや老眼鏡がこれにあたります。
累進レンズとは複数の度数で構成されており、1枚で遠くから手元まで見えるレンズです。主に遠近両用レンズが、これにあたります。
単焦点レンズは、遠近両用のような2通りの見え方を補正することはできません。補正の見え方が1つなので、目にかかる負担が少ないのがメリットです。
累進レンズと言えば遠近両用レンズですが、それ以外にも中近レンズや近々レンズなどの種類が存在します。
遠近レンズ
【特徴】
近くから遠くまで見えるレンズ
【おすすめ】
- 車を頻繁に運転する人
- 外で作業する機会が多い人
中近レンズ
【特徴】
手元から3〜5mほど先までよく見えるレンズ
【おすすめ】
- 料理、家事などをする人
- 主に室内で作業をする人
近々レンズ
【特徴】
手元から1mほど先までよく見えるレンズ
【おすすめ】
- PC作業をする人
- デスクワークが多い人
累進レンズについては、こちらの記事でも詳しく解説しています!
球面レンズと非球面レンズ(両面非球面レンズ)
球面レンズとは、従来からあるレンズです。レンズの中心から端に向かって、カーブになっており丸みを帯びています。
度数が強ければ強いほど、カーブが大きくなり丸みが出てきてレンズが厚くなります。そのためメガネをかけたときに、目が小さく見えてしまうのがデメリットです。
非球面レンズは、球面レンズと比較するとカーブが緩く、丸みが少ないのが特徴です。度数の強いレンズをお求めの人でも、薄くて軽いレンズを作ることができます。そのため、メガネをかけても目が小さく見えにくいです。
非球面レンズには、片方だけ非球面のレンズと、両面が非球面の両面非球面レンズがあります。両面非球面レンズは、片方だけ非球面のレンズと比較して、さらに薄く設計されており、近視が強い人におすすめです。
メガネにもサングラスにもなる、調光レンズとは?
調光レンズとは、紫外線の量や気温の高低によって、レンズの濃さが変わるレンズです。上の画像のように、室内ではメガネ、屋外ではサングラスとして使用できます。
UVカット効果のある調光レンズもありますが、スポーツやアウトドアには不向きです。しかし、日常生活でまぶしさを軽減したいのなら問題ありません。
たとえば外回りの営業マンなど、夏でも屋外と屋内を行き来する人です。仕事中に色の濃いサングラスをかけるのは躊躇しますが、調光レンズは屋内では透明になります。
屋外ではサングラス、室内ではメガネになるため仕事中にかけていても違和感がなく、日常生活で使いやすいです。
調光レンズについては、こちらの記事でも詳しく解説しています!
メガネレンズの選び方
こちらでは、メガネレンズの選び方について解説していきます。
ライフスタイルに合わせて選ぶ
メガネレンズは、ライフスタイルに合わせて選ぶのがおすすめです。近視が強い人は、近視矯正用のメガネレンズで問題ありません。しかし、デスクワークなどでパソコンの画面を長時間眺める人は、中近レンズがおすすめです。
中近レンズは上の画像のように、パソコンの画面から数メートル先の時計やホワイトボードなどもクリアに見えます。
スマホを長時間使う人にとっては、アシストレンズ(スマホアシストレンズ)がおすすめです。
アシストレンズは十数メートル先の遠くの距離から、スマホの画面など手元の距離までクリアに見ることができます。
中近レンズやアシストレンズについては、こちらの記事でも詳しく解説しています!
度数が強い人は非球面レンズ(両面非球面レンズ)がおすすめ
近視で度数が強いメガネをかける人は、非球面レンズ(両面非球面レンズ)がおすすめです。
度数が強い球面レンズを選ぶと、メガネをかけたときに目が小さく見えてしまいます。そのためメガネをかけたときに、見た目にコンプレックスを感じる場合があります。
非球面レンズ(両面非球面レンズ)は丸みや厚みが少なく、薄くて軽いレンズです。メガネをかけたときも目が小さく見えることはなく、ファッションアイテムとしてメガネを楽しむことができます。
メガネをかけると目が小さくなる理由については、こちらの記事でも詳しく解説しています!
メガネレンズの選び方についての疑問・質問
こちらでは、メガネレンズの選び方についての疑問・質問を解説していきます。
Q.メガネレンズの値段相場はいくらくらいですか?
A.安い場合は3,000円程度、優れた機能や審美性を持つものであれば30,000円程度のレンズまであります。
メガネレンズの値段相場、高いレンズと安いレンズの違いについては、こちらの記事でも詳しく解説しています!
Q.メガネのレンズは何年くらい持ちますか?
A.だいたい2年〜4年ほどです。
使用する環境によって寿命は変わりますが、3年ほどでメガネを買い替えるのがおすすめです。
Q.球面レンズと非球面レンズのどちらがいいですか?
A.非球面レンズ(両面非球面レンズ)がおすすめです。
非球面レンズ(両面非球面レンズ)は、メガネかけても目が小さく見えることがありません。そのため、メガネをファッションアイテムとして楽しめます。
Q.遠近両用レンズと単焦点レンズ、どちらがよいですか?
A.ライフスタイルによって変わります。
単なる視力矯正でしたら、単焦点レンズで問題ありません。たとえば旅行などのときなど、遠くもしっかりと見つつ、手元もカバーする必要がある場合には遠近両用レンズが最適です。
GLASS FACTORYで取り揃えているレンズ
GLASS FACTORYでお取り扱いのあるレンズは、単焦点レンズ、近々レンズ、中近レンズ、遠近レンズ、アシストレンズ、調光レンズ、偏光レンズ、度入りサングラスレンズなどです。
品揃えとしては一般的なメガネ店と変わりませんが、「お客様の眼の状態と使用用途をレンズ設計に落とし込んでオーダーできる」という点が大きく違う部分です。
一般店はお客様の眼の状態をお測りし、一番近い既製レンズを削ってフレームに入れます。
GLASS FACTORYでは、お客様の眼の状態をお測りし、そのデータを元に選んでいただいたフレームを掛けていただいた写真も参考にして、一番最適なレンズを精密に0.01D単位でフルオーダーで作成します。
グラスファクトリーのレンズ・視力測定について
まとめ
メガネと言うと、何となく遠視用を思い浮かべる人もいると思いますが、現在では累進レンズもあり、シーンによって多種多様に使い分けられます。
自分のライフスタイルに合わせて、プライベートと仕事で使い分けるのもおすすめです。どのレンズを選べば良いのか分からない場合は、お店のスタッフに相談して最適なメガネを購入するようにしてください。