メガネの知識

もしもメガネのネジを紛失したら?フィッティング調整でネジのゆるみを防ぐ

稀にですが、「普通にメガネをかけていただけなのに、メガネのネジが急に外れた。」というケースがあります。

もしも仕事などの外出先で、急にメガネのネジが外れて紛失してしまったら、どう対処すれば良いのか?

この記事では、メガネのネジを紛失した場合の対処法や、ネジが外れないための対策について解説していきます。

メガネのネジを紛失してしまったら

メガネの購入店舗に持ち込む

メガネのネジを紛失したら、購入した店舗に持ち込んで直してもらうのがベストです。

新しいネジを付け替えてもらう際は、無料になる場合が多いでしょう。

自社のメガネの場合は、ネジやナットなどの在庫が店舗にストックされている可能性が高いです。

ネジを入手して自力で直すよりも、無料で早く修復できるので、すぐに動ける場合は購入店舗に持ち込むようにしましょう。

自分でネジを入手して修理する

「引っ越してしまい、購入したメガネ専門店へ持ち込みができなくなった。」

など、何かしらの理由で店舗に持ち込みができない場合は、自分でネジを入手して修理することもできます。

メガネ用のネジや専用工具は、ホームセンターや工具店、ネットショップなどで購入が可能です。

しかし、自分のメガネに合ったネジやナットを見つけるのは、なかなか容易ではありません。購入したものの、いまいちサイズが合わないことがあるでしょう。

無理矢理ネジをはめ込むと、メガネがグラグラしてフィットしなくなってしまいます。

そのため、購入店舗でなくとも近所にメガネ専門店があれば、そこで一度 相談してみてください。

料金は500円〜1,000円ほどと、リーズナブルな値段で対応してくれるお店が多いです。

店舗に持ち込むまでの応急処置

外出先でネジを紛失した場合など、店舗に持ち込むまでに時間がかかる際は、応急処置をしたいですよね。

鼻パッドのネジの応急処置は難しいですが、テンプルの場合は以下の方法で応急処置をすることができます。

  • 爪楊枝を差してグラつかない程度にヒンジが稼働できたら、テコの原理で爪楊枝の上部分を折る。
  • ネジ穴に糸を何度も巻いて固定する。
  • 輪ゴムを巻いて固定する。

これらの方法はあくまで応急処置のため、ネジを紛失したらその日のうちに店舗に持ち込むのがベストです。

メガネのネジがゆるむ原因

メガネのネジがゆるむ原因は『回転によるゆるみ』と『摩擦によるゆるみ』の2パターンがあります。

回転によるゆるみ

テンプルは折りたたみを繰り返すことで、ネジに往復運動による滑りが生じます。すると、ねじれを戻そうとする力に押されて、ネジがゆるむ方向へと回転します。

この回転を『戻り回転』と言い、これがネジがゆるんでしまう原因の一つです。

摩擦によるゆるみ

摩擦によるゆるみは、使用頻度が低いメガネ(予備メガネなど)のネジが外れている場合が多いです。

これは。振動や時間経過によってネジと接合部が摩耗して隙間ができてしまい、軸力が低下することでネジがゆるみます。

メガネのネジの種類

メガネのネジの種類は、主にパーツによって違います。

『テンプル』『鼻パッド』『ツーポイント用』でネジが異なるので、自分で購入する際は間違えないように気を付けなければいけません。

  • テンプル:テンプルとフレームを繋ぐ丁番用のネジで、長さは通常1.4mm程度。頻繁に折りたたむため、緩みにくい専用のネジが使用されている。
  • 鼻パッド:通常1mm程度の短いネジ。メガネによってはネジではなく、はめ込み金具やテグスなどで鼻パットを固定するタイプもある。
  • ツーポイント:フレームがないメガネで、レンズをネジとテンプル、もしくはブリッジで繋ぐ。通常のメガネより長いネジを使い、サイズは大きめ。

メガネによっては、ネジ以外にもナットを必要とするものがあります。

ツーポイントのメガネの場合は、ネジだけでなくナットも用意しないと固定できません。

定期的なフィッティングでネジの紛失を防ぐ

メガネのネジが外れるのは、ネジの締め付けがゆるんでいるのが原因です。ネジがゆるんでいるということは、メガネのフィッティングが合っていないということになります。

メガネのフィッティングは、2〜3ヶ月くらいのスパンで定期的に行うようにしてください。

そのほか「メガネが頻繁にずり落ちるようになった。」など、フィッティングに異変を感じるようになったら、メガネ専門店でフィッティング調整をしてもらうようにしましょう。

メガネのフィッティングに関しては、以下の記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてくださいね。

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