目がピクピクとするのはなぜ?原因や治し方、放置した場合のリスクを解説
目が数秒〜数分ほどピクピクして、それが定期的に繰り返される場合、体に不調が起こるサインかもしれません。まぶたの一部が定期的にピクピクするのは「眼瞼(がんけん)ミオキミア」です。
眼瞼ミオキミアは、ストレスが原因で起こると言われています。この記事では、眼瞼ミオキミアの症状や原因、治し方や放置した場合のリスクについて解説していきます。
目がピクピクするのは「眼瞼(がんけん)ミオキミア」
目がピクピクするときは、「眼瞼(がんけん)ミオキミア」の可能性があります。ここでは、眼瞼ミオキミアの症状から原因について解説していきます。
症状
眼瞼ミオキミアは、まぶたの周囲にある筋肉が異常な興奮を起こすことで、まぶたがピクピクするといわれています。
以下の症状を感じる場合は、眼瞼ミオキミアだと思ってください。
- 数秒~数分ほど目のピクピクが続くが、次第に落ち着く
- ピクピクするのは上まぶたや下まぶたなど、まぶたの一部だけで周辺には広がらない
眼瞼ミオキミア自体は病気というより生理現象に近く、肉体的・精神的なストレスで起こると言われています。
ゆっくり休めば自然に回復するので、特に眼科に行く必要はありません。
原因はストレス
眼瞼ミオキミアは、肉体的・精神的なストレスが原因で目がピクピクします。
定期的に目がピクピクする人は、日常生活で以下の項目に該当しないかチェックしてください。
- スマホで動画視聴やゲームを長時間している
- 仕事でパソコンの画面をながめる時間が長い
- デスクワークで資料に目を通したり、作成したりする機会が多い
- 読書や新聞で小さな字を読む時間が長い
- 肉体を酷使する作業が多い
- 人間関係で精神的なストレスをかかえている
- 偏食で栄養のバランスがとれた食事をしていない
- 睡眠不足、寝不足を感じることが多い
- 日常的にイライラすることが多い
これらの項目に該当する人は、眼瞼ミオキミアの可能性が高いです。眼瞼ミオキミアは、数日から2週間ほどでおさまります。
しかし放置すると、ストレスから目の病気や体調不良を起こす危険性もあるので、まずは目や体を休めるようにしてください。
目がピクピクしたらまずは休息をとる
目がピクピクするのを繰り返す場合、眼瞼(がんけん)ミオキミアだと思って間違いありません。生理現象なので病院に行く必要はないですが、休息は十分にとりましょう。
スマホやパソコンで目を酷使する場合は、目を休めてください。疲れ目を感じたら目を休めると同時に、目薬をさしたり目を温めたりすると、血行が改善されて効果的です。
また、睡眠も十分にとりましょう。睡眠不足が続くと、眼精疲労や緑内障といった症状に繋がる可能性があります。
15分〜30分程度の昼寝も疲労回復には効果的です。ただし、30分以上寝ると脳が深い眠りに入り、夜に寝付けないことがあるので注意してください。
ちなみに、カフェインには神経を刺激する作用があるので、コーヒーや紅茶などカフェインの量が多い飲み物は、リラックスするときには控えるのがおすすめです。
目のピクピクを放置すると、恐ろしい病気になる
眼瞼ミオキミアは、目や体を休めれば回復します。ただし眼瞼ミオキミアの場合、目がピクピクしても数秒〜数分でおさまるのがほとんどです。
そのため「たいしたことない」と思って放置すると、ストレスが蓄積していき恐ろしい病気になる可能性があります。放置した場合にかかる病気は、以下の3つが挙げられます。
- 眼精疲労
- 眼瞼痙攣(がんけんけいれん)
- 片側顔面痙攣(へんそくがんめんけいれん)
眼精疲労
通常、目の疲れは休息をとることで回復しますが、目を休めるのを怠ったり目の酷使を続けたりすると、眼精疲労になります。
眼精疲労とは、慢性的に疲れ目を感じる病気のことです。そのため眼精疲労になったら、休息をとっても目の疲れを回復するのは難しいです。
眼精疲労になると目の奥が痛くなったり、目が充血したりすることがあります。
また、症状が進行すると頭痛や吐き気、肩こりなどの体調不良を覚えます。目の疲れを感じたら、まずは目や体をゆっくりと休めてください。眼精疲労になると、眼科での治療が必要になります。
疲れ目や眼精疲労については、以下の記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
眼瞼痙攣(がんけんけいれん)
眼瞼痙攣とは、目の周りの筋肉が過剰に動いたり委縮したりして、目をうまく開けられなくなる病気です。眼瞼痙攣は、以下の段階で症状が進行します。
- 初めは目に違和感を覚える
- まばたきの増加やまぶたの痙攣などの症状を感じる
- 最終的には自分の意志で目を開けられなくなる
目がピクピクするほかに、まばたきが増えたり痙攣の症状を感じたりする場合は、眼瞼痙攣の可能性が高いです。
また、ドライアイと同時に発症することもあり、目が乾いたり涙が多く出たりする人も気を付けてください。
眼瞼ミオキミアと違い、目を休めて放置しても治ることはありません。まばたきが増えたり痙攣の症状を感じたりする場合は、すぐに眼科で診てもらいましょう。
片側顔面痙攣(へんそくがんめんけいれん)
片側顔面痙攣とは、自分の意思と関係なく顔面の筋肉が痙攣する病気です。顔面痙攣になると、以下の症状を感じるようになります。
- 片目のまぶたがピクピクと痙攣する
- 痙攣が起きているまぶたと同じ側の顎・口・頬・額まで痙攣が広がる
最初は片目だけ痙攣し、時間が経過するごとに頬や口の周りなどに痙攣が広がります。
痙攣が強くなると、顔がつっぱってゆがんだり、筋肉の麻痺が生じたります。
食事が上手にできにくくなるなど、日常生活にも影響が出るので、痙攣が広がる前に医師に相談しましょう。
まとめ
- 上まぶたや下まぶたなど、まぶたの一部が数秒~数分ほどピクピクする場合は「眼瞼ミオキミア」
- 「眼瞼ミオキミア」の原因はストレスなので、まずは十分に休息をとる
- 「眼瞼ミオキミア」を放置すると「眼精疲労」「眼瞼痙攣」「片側顔面痙攣」になるリスクがある
「眼精疲労」「眼瞼痙攣」「片側顔面痙攣」になると、自分ではどうすることもできません。
基本的には医師に相談して、治療を行います。目のピクピクが繰り返す場合は「体の不調のサイン」だと思い、まずはゆっくりと目や体を休めてください。