メガネのネジをなくしたら?緩んだら自分でネジを締めるのはOK?

稀にですが、「普通にメガネをかけていただけなのに、メガネのネジが急に外れた。」というケースがあります。
もしも仕事などの外出先で、急にメガネのネジが外れて紛失してしまったら、どう対処すれば良いのか?
今回の記事では、メガネのネジをなくした場合の対処法や、ネジが外れないための対策について解説していきます。
目次
メガネのネジはいくつあるのか?
メガネに使われるネジの数は、フレームの構造によって異なりますが、一般的には2〜6本程度です。
鼻パッドがないタイプでは、左右のテンプル接続部に1本ずつの計2本になります。鼻パッド付きの場合は、その固定にも左右1本ずつ加わって計4本です。
さらにツーポイントタイプなど、特殊な構造では最大6本使われる場合もあります。ネジの種類や役割も多様で、部位ごとに適した形状が選ばれています。
メガネのネジの種類については、次の表を参考にしてください。
テンプル | テンプルとフレームを繋ぐ丁番用のネジで、長さは通常1.4mm程度。 頻繁に折りたたむため、緩みにくい専用のネジが使用されている。 |
鼻パッド | 通常1mm程度の短いネジ。 メガネによってはネジではなく、はめ込み金具やテグスなどで鼻パットを固定するタイプもある。 |
ツーポイント | フレームがないメガネで、レンズをネジとテンプル、もしくはブリッジで繋ぐ。 通常のメガネより長いネジを使い、サイズは大きめ。 |
メガネによっては、ネジ以外にもナットを必要とするものもあります。ツーポイントのメガネの場合は、ネジだけでなくナットも用意しないと固定できません。
メガネのネジをなくしたらどうすれば良い?
メガネのネジをなくした際は、メガネ店に相談するのがおすすめです。メガネのネジは、フレームごとに形状やサイズが異なります。
そのため、市販品では合わないケースもあり、無理に取り付けると破損の原因になるかもしれません。
専門店なら適合する純正部品を用意でき、必要に応じてゆるみ止め処理なども施してくれるため、長く快適に使い続けられます。
また、購入したメガネ店に持ち込めば、修理費用は無料の場合が多いです。ただし、他店で購入したメガネを持ち込む場合は、有料になる可能性があります。
他店のメガネだと、専用のネジをメーカーから取り寄せなくてはならない場合があるからです。
自分でネジを入手して修理するのはOK?
たとえば、引っ越して購入したメガネ店へ持ち込みができなくなったなど、何かしらの理由で店舗に持ち込みができない場合は、自分でネジを入手して修理することもできます。
メガネ用のネジや専用工具は、ホームセンターや工具店、ネットショップなどで購入が可能です。
しかし、自分のメガネに合ったネジやナットを見つけるのは、なかなか容易ではありません。購入したものの、いまいちサイズが合わないことがあるでしょう。
無理矢理ネジをはめ込むと、メガネがグラグラしてフィットしなくなってしまいます。そのため、購入店舗でなくとも近所にメガネ店があれば、そこで一度 相談してみてください。
料金は500円〜1,000円ほどと、リーズナブルな値段で対応してくれる場合があります。
メガネが緩んだらネジを自分で締めるのはOK?
メガネのネジが緩んだ場合、自分で締め直しても大丈夫です。ただし、強く締めすぎたり、サイズの合わないドライバーを使ったりするのはやめてください。
メガネのネジを締め直す際は、専用の精密ドライバーを使って、力加減に気をつけながら垂直に回すのが基本です。
強く締めすぎるとフレームやネジ穴を傷める恐れがあり、逆に緩すぎるとすぐに再び緩んでしまいます。
また、ネジに対してサイズが合わないドライバーを使うと、上手に固定できない場合があります。
少しでも作業が上手にいかないときは、メガネ店で調整してもらうのが安心です。
応急処置|メガネのネジをなくした際の代用品
外出先でネジをなくした場合など、店舗に持ち込むまでに時間がかかる際は、応急処置が必要です
鼻パッドのネジの応急処置は難しいですが、テンプルの場合は次の方法で応急処置をすることができます。
- 爪楊枝を差してグラつかない程度にヒンジが稼働できたら、テコの原理で爪楊枝の上部分を折る
- ネジ穴に糸を何度も巻いて固定する
- 輪ゴムを巻いて固定する
これらの方法はあくまで応急処置のため、ネジを紛失したらその日のうちに店舗に持ち込むのがベストです。
メガネのネジが緩む原因
メガネのネジが緩む原因は『回転による緩み』と『摩擦による緩み』の2パターンがあります。
回転による緩み
テンプルは折りたたみを繰り返すことで、ネジに往復運動による滑りが生じます。すると、ねじれを戻そうとする力に押されて、ネジが緩む方向へと回転します。
この回転を「戻り回転」と言い、これがネジが緩んでしまう原因の一つです。
摩擦による緩み
摩擦による緩みは、使用頻度が低いメガネ(予備メガネなど)のネジが外れている場合が多いです。
これは、振動や時間経過によってネジと接合部が摩耗して隙間ができてしまい、軸力が低下することでネジが緩みます。
定期的なフィッティングでネジの紛失を防ぐ
メガネのネジが外れるのは、ネジの締め付けが緩んでいるのが原因です。ネジが緩んでいるということは、メガネのフィッティングが合っていないということになります。
メガネのフィッティングは、3ヶ月に1回くらいの頻度で定期的に行うようにしてください。
そのほか「メガネが頻繁にずり落ちるようになった。」など、フィッティングに異変を感じるようになったら、メガネ店でフィッティング調整をしてもらうようにしましょう。
メガネのフィッティングに関しては、こちらの記事でも詳しく解説しています!
メガネのネジについての疑問・質問
こちらでは、メガネのネジについての疑問・質問を解説していきます。
Q.メガネのネジが壊れた場合、修理の値段はいくらですか?
A.ネジの交換になり、購入したメガネ店に頼めば無料で対応してくれる場合があります。
補償内容はメガネ店によって異なるため、修理の相談をする前に必ず店舗へ確認してください。
Q.メガネのネジは、どこで売っている?100均やホームセンターで売っているのか?
A.販売している場合はありますが、メガネに合っているネジを見つけるのは困難です。基本的には、メガネ店に相談するのがおすすめです。
Q.ネジをしっかり締めても緩む場合は、どうすれば良いですか?
A.ネジやネジ穴を綺麗にしましょう。
ネジやネジ穴に皮脂や汚れが詰まっていると、ネジが締まらないことがあります。やわらかい布などで、汚れを綺麗に拭き取ってください。
まとめ
メガネに使われるネジは、見た目以上に重要な役割を担っています。テンプルや鼻パッドの固定に使われる小さな部品ですが、緩みや紛失があると装着感や安全性に影響します。
定期的にフィッティング調整を行えば、ネジが緩むのを防ぐことが可能です。もしもネジを紛失した場合は、メガネ店に相談してください。