メガネの知識

運転中にかけるサングラスの色選び|おすすめの色やJIS規格を解説

運転中はまぶしさを軽減するため、サングラスをかけてドライブすることがあります。昼間は日光、夜は対向車のライトやネオンの光などです。

運転用サングラスを選ぶときは、レンズの色をはじめ可視光線透過率やUVカット率も重要になってきます。

この記事では、運転用サングラスの色の選び方、可視光線透過率やUVカット率について解説していきます。

おすすめ!運転用サングラスの色選び

こちらでは、運転用サングラスの色選びについて、おすすめのカラーを紹介していきます。

昼間はグレー系・ブラウン系・グリーン系

昼間の運転に適しているサングラスの色は、グレー系やブラウン系、グリーン系です。

特徴・効果
グレー系・まぶしさを防ぐ効果が高い
・光を均一のカットする
・色調の変化が少なく、自然な景色で見られる
ブラウン系・まぶしさを防ぐ効果が高い
・遠くの景色がスッキリと見える
・曇りの運転にも適している
グリーン系・光の波長を均一に抑える
・自然でソフトな見え方が特徴

夜間・悪天候はイエローやオレンジ系、偏光レンズ

夜間・悪天候の運転に適しているサングラスの色は、イエロー・オレンジ系や偏光レンズです。

特徴・効果
イエロー、オレンジ系・対向車のライト、悪天候の路面のギラつきを抑える
・青色系の光をカットする
偏光レンズ・対向車のヘッドライト、街のネオンなどをカットできる
・基本的に反射光を防いでくれる

運転用サングラスで大切なのは「可視光線透過率」

運転用サングラスで大切なのは、色選びよりも「可視光線透過率」です。こちらでは、可視光線透過率について詳しく解説していきます。

可視光線透過率とは?

可視光線透過率とは、光をどれくらい通すかという数値です。

  • 可視光線透過率0%:全く光を通さない真っ暗な状態
  • 可視光線透過率100%:全ての光を通す裸眼と同じ状態

つまり可視光線透過率が低くなるほど、まぶしさを軽減できます。

可視光線透過率は「日本産業規格(JIS規格)」で規定がある

運転時に使用するサングラスですが、可視光線透過率(視感透過率)を含めて「日本産業規格(JIS規格)」で、以下のように基準が定められています。

●視感透過率8%以下のレンズは、運転用または道路での使用を目的としていないため適さない
●分光透過率500〜600nmの波長域での分光透過率の最小値が、0.2視感透過率(20%以上)であること
●昼間の運転時には、視感透過率が8%を超えていること
●夜間の運転には、視感透過率が75%以上
●運転用または道路での使用に適するために、赤、黄、緑、青の色を識別できる色調であること(信号の誤認識防止)

引用:サングラス | 消費者庁

つまり、昼間の運転時では「可視光線透過率(視感透過率)8%以下」のレンズが使用禁止、夜間または薄暮での運転時では「可視光線透過率(視感透過率)75%未満」のレンズが使用禁止となります。

とはいえ「可視光線透過率8%」は、一般的なサングラスとしてもかなり暗いため、運転中は視界を確保しにくいです。そのため、昼間にかけるなら「可視光線透過率20〜45%」ほどのサングラスがおすすめです。夜間であれば、「可視光線透過率80%」ほどのサングラスが良いでしょう。

「UVカット率99%」はマスト

紫外線を抑えるため、運転用サングラスをかける際に「UVカット率99%」はマストです。まぶしさを軽減するサングラスにおいて、UVカットは外せません。現在では、多くのサングラスにUVカットが付いているのが一般的ですが、念のために確認しましょう。

紫外線については、こちらの記事でも詳しく解説しています!

運転用サングラスについて、その他の疑問質問

こちらでは運転用サングラスについて、その他の疑問質問に答えていきます。

Q.運転用サングラスはどこで買うの?

A.メガネ店や、カー用品店で購入するのがおすすめです。
スタッフに相談して、ドライブに最適なサングラスを購入しましょう。ユニクロ・無印良品・ハンズ・ロフトなどの雑貨店、ホームセンターやインターネット通販でも購入できますが、可視光線透過率の数値は必ずチェックしてください。

Q.運転中にサングラスをして違法になることはある?

A.サングラスをかけているからといって、直接違反になることはありません。
ただし紫外線をカットできなかったり、規定でない可視光線透過率のサングラスをかけると、運転に支障をきたします。事故に繋がる危険性が高いので、JIS規格の数値に合ったサングラスをかけてください。

【結論】運転用サングラスの「色」と「可視光線透過率」

まとめると、運転用サングラスはUVカット率99%をマストとし、色と可視光線透過率については、以下がおすすめです。

昼間夜間・悪天候
・グレー系
・ブラウン系
・グリーン系
・イエロー、オレンジ系
・偏光レンズ
可視光線透過率・20〜45%・80%

偏光レンズや夜用サングラスについては、こちらの記事でも解説しています。合わせて参考にしてください!

一覧へ戻る

関連記事