調光レンズとは?特徴・注意点を理解して自分にベストなものを選ぶ
調光レンズは、紫外線量により色の濃度が変化するレンズです。紫外線量の多い屋外だと色が濃くなり、紫外線量が少ない室内だとクリアなレンズとなるため、調光レンズのメガネ1本あれば、わざわざメガネをかけ替える必要がありません。
今回は、調光レンズの特徴を紹介して、メリットや注意点について解説します。
調光レンズとは
前述の通り調光レンズとは、紫外線の量によって濃度が変わるレンズです。
たとえば日差しがゆるい室内と、日差しが強い屋外ではレンズの濃度が以下のように変わります。
- 日差しがゆるい室内…通常のメガネのようにクリアなレンズ
- 日差しが強い屋外…サングラスのような濃い色のレンズ
このように、1つのメガネで2つの働きをするのが特徴的です。
また、レンズの色の変化の度合いは、温度によっても変化します。気温の高い夏場は薄く発色して、冬場の気温が低い時期は濃く発色します。
【気温による変化】
- 気温が高い状態…色が濃くなりきらない。色が抜けるのが早くなる。
- 気温が低い状態…色が濃くなりやすい。色が抜けるのが遅くなる。
調光レンズの特徴
調光レンズの特徴としては、前述でも紹介した通り、1つのメガネで2つの働きをすることです。
メガネをかけるシーンとしては、主に以下のシーンが挙げられるでしょう。
- 視力矯正のためにメガネをかける
- パソコン作業をするため、ブルーライトカット付きのメガネをかける
- 強い日差しから目を守るために、サングラスをかける
調光レンズは度付き対応のものもあり、ブルーライトカット機能が付いたレンズを作ることもできます。
また、UVカット99%のものもあり、目の負担を減らすことも可能です。
そのため、1つのメガネで色んなシーンに合わせた使い方をできるのが、最大のメリットと言えます。
偏光レンズとの違い
偏光レンズは、光の乱反射をカットし、視界の眩しさを抑えるレンズです。
レンズとレンズの間に特殊なフィルター(偏光膜)を挟み込むことで、路面・水面・雪面などからの照り返しやギラつきを防ぎ、目に優しい自然光だけを通します。
日差しが強い季節や、ドライブ・アウトドア・スポーツシーンなどにも重宝されます。
例えば、ドライブシーンですとダッシュボードのフロントガラスへの映りこみを防いだり、路面からの照り返しカットしクリアな視界が確保できるため安全なドライブができるでしょう。
しかし、偏光レンズは調光レンズのように、紫外線の量によって色が変化することはありません。
調光レンズのメリット
調光レンズのメリットは、先ほどから何度も解説している通り、1つで2役をこなすので、シーンによってかけ変える必要がないことです。
また、価格面やファッション性でもメリットがあります。
価格面
機能的な調光レンズですが、実は価格はそこまで高くありません。
お店にもよりますが、通常のレンズに3,000円~4,000円ほどプラスして作ることができます。
ファッション性
調光レンズは、グレー系・ブラウン系・グリーン系・ブルー系・パープル系など、複数のカラーから選ぶことができます。
そのため、フレームのカラーに合わせたり、普段の服装に合わせたりして、オシャレに見せることが可能です。
調光レンズの注意点
一見 万能に思える調光レンズですが、いくつか注意点が存在します。
車の運転中はサングラスとして使えない
現在の車は、紫外線をカットしてくれるフロントガラスや窓ガラスが多いです。
そのため、紫外線の量によって濃さが変わる調光レンズは、運転中はあまり色が変わることがありません。
いくら眩しさを感じても、紫外線がカットされているためレンズの色が濃くなることはないでしょう。
そのため日差しが強い季節のドライブには、光の反射をカットする偏光レンズの方がおすすめです。
色がクリアになるのに2~3分かかる
調光レンズは、30秒ほどで色が濃くなりますが、色がクリアになるのには2〜3分ほど時間が必要です。
そのためドライブや自転車の運転、夕暮れ時の運転には危険なため不適切です。
トンネルや地下駐車場など、明るい場所から暗い場所への移動した際に、一瞬でレンズはクリアにならないため、視界不良となり事故の原因になりかねません。
その場合は、2〜3分メガネを外すか、色が薄くなるまで待ちましょう。
まとめ
ただし、夏場など日差しが強い場面でのドライブには注意してください。車を頻繁に運転する人は、日差しが強い場面では偏光レンズを使用しましょう。
『GLASS FACTORY』でも、調光レンズのお取り扱いはございます。ご購入をお考えの人は、参考にしてください。
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