視力の左右差はどのくらいが許容範囲?最適なメガネ作りについて
視力に左右差があることは、決して珍しいことではありません。しかし、あまりにも差が大きい場合は、気にした方が良いです。
はたして視力の左右差は、どれくらいが許容範囲なのでしょうか。この記事では、視力の左右差の許容範囲から、左右差が大きいときに起こる症状、片目だけ視力が低下する原因について解説していきます。
目次
視力の左右差の許容範囲は「0.3」
日常生活を送るには0.7以上の視力が必要で、左右の視力差が0.3以内を正常範囲と言われています。
たとえば両眼とも0.7以上でも、視力の左右差が0.4以上の場合は、一度眼科に相談した方が良いです。
視力が良い方の目でものを見ている状態、つまり片目だけで見ていることになり、その状態を続けると目が疲れやすくなります。
視力の左右差が大きい状態は「不同視」かも?
不同視とは、左右の目の度数の差が「2D(ディオプター)」以上ある状態です。
視力と度数の意味は異なりますが、相関関係はあるため視力差があると度数の差もあると考えて良いです。
左右の視力が0.4以上開いていると、度数も2D以上ある可能性があります。
視力の左右差が大きいときに起こる症状
視力の左右差が大きいと目が疲れやすくなったり、ものを立体的に見ることが難しくなったりします。
このような状態のときは、眼科で相談して不同視かどうか判断してもらった方が良いです。
目が疲れやすくなる
視力の左右差が大きいと、目から入る情報を脳が上手く処理できず、目が疲れやすくなります。
この状態を放置すると眼精疲労になり、めまいや頭痛、肩こりなどの症状が出る可能性があります。
ものを立体的に見るのが難しい
人間は両眼でものの立体感や、遠近感覚が分かるような構造になっています。そのため、視力に左右差があると、ものを立体的に見ることが難しいです。
遠近感が掴みにくく、日常生活で言えば縦列駐車やバックでの駐車がやりにくくなります。
片目だけ視力が低下する原因
片目だけ視力が低下する原因は、以下の3つが考えられます。
- ストレス
- 目の大きさや形が異なる
- 目の病気
ストレス
ストレスが原因で、片目の視力が低下することがあります。
ストレスによる視力低下は一過性のため、原因となっているストレスがなくなれば、数日で視力は戻るでしょう。
また、目を片方だけを使い過ぎると、視力の左右差が開きます。
たとえば、寝ながら片目だけでスマートフォンを見続けると、目のピント調節をする筋肉が機能しにくくなり、片目の視力が一時的に低下することがあります。
目の大きさや形が異なる
左右の目の大きさや形に違いがある場合は、視力の左右差が出やすいです。
ものを見るとき、目に取り込まれた光を角膜と水晶体を通って屈折して、網膜に像を映し出します。
しかし、左右の目の大きさや形が異なると、見え方にも違いが出やすいです。目の大きさや形が異なるのは、成長の過程や遺伝的な要因があります。
目の病気
片目だけ視力が低下していく場合、もしかしたら以下の眼病になっている可能性があります。
- 白内障
- 急性緑内障発作
- 網膜剥離
- 糖尿病網膜症
- 黄斑変性症
- ぶどう膜炎
急性緑内障発作、網膜剥離、糖尿病網膜症の場合は、放置すると失明になる危険性が高いです。
もしも、片目の視力が低下していると感じたら、目の病気を疑ってすぐに医師に診てもらいましょう。
視力に左右差がある状態を放置すると?
視力に左右差がある状態を放置すると、視力の弱い方の目がさらに弱くなって、左右差がさらに広がる危険性があります。
8歳くらいまでのお子様の場合、視力の左右差を放置すると、悪い方の目が弱視になるため注意してください。弱視になると、矯正しても視力が得られない危険性があります。
大人の場合は、弱視になるリスクはかなり低いですが、見えにくい方の目を脳が休ませるなどをする、「抑制」という現象が起こるかもしれません。
視力に左右差がある場合はGlass Factoryでメガネ作りの相談を
視力に左右差があり日常生活に支障がある場合は、メガネをかけて視力矯正をしてください。
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不同視に悩んでいるお客様のメガネ作成後、不同視による頭痛や暗い場所での見えにくさ、首や肩のコリなども気にならなくなったとの報告がありました。
不同視が気になりメガネを作りたい人は、Glass Factoryに一度ご相談ください。