目の周りが乾燥する原因とは?今日からできる対処法を解説
目の周りの皮膚は敏感なため、乾燥しやすいです。乾燥の原因はいくつかありますが、日常生活の何気ない行動に注意することで、ある程度防ぐことができます。
乾燥によるトラブルが起きた場合は医師に診てもらう必要がありますが、まずは生活習慣に気を付けて目の周りの乾燥を防ぎましょう。
まぶたなど目の周りが乾燥する原因
目の周りが乾燥する原因は、以下の5つです。
- 加齢
- 間違ったスキンケア
- アイメイク
- 紫外線や花粉などの外的刺激
- 眼精疲労
加齢
年齢を重ねると新陳代謝が落ちるため、肌のバリア機能も低下します。目元の場合は皮脂腺が特に少ないため、バリア機能が低下すると潤いも少なくなりがちです。
潤いが少なくなると当然乾きやすくなり、さらにシワやたるみ、くすみも目立つようになります。
間違ったスキンケア
間違ったスキンケアは潤いどころか、かえって乾燥の原因になります。
【間違ったスキンケアの例】
- 肌に合っていない化粧水・美容液・乳液などを使っている
- 夏は脂性肌になりやすいため、化粧水しか塗らないなど簡単に済ませている
肌に合っていないスキンケア用品を使うと、目元が乾燥しやすいです。最悪の場合は、まぶたの皮膚がかぶれて炎症が起こります。
また、冬と同様に夏も乾燥に気を付けなければいけません。夏は紫外線や冷房の風が原因で、目や肌が乾燥しやすいです。
アイメイク
まぶたは皮膚が薄いため、刺激に対して敏感です。アイシャドウやアイライナーなどの化粧品にはエタノールが含まれていることがあり、目の周りの水分を奪います。
さらに、アイシャドウやアイライナーを塗るときにブラシやペンシルを強く擦りつけると、皮脂膜や角質層がダメージを受けます。これにより肌のバリア機能が壊されて、一層目の周りが乾燥しやすくなります。
紫外線や花粉などの外的刺激
まぶたは皮膚が薄いため、紫外線・花粉・汗などによる外的刺激のダメージを受けやすいです。紫外線が強い夏場は肌のバリア機能がダメージを受け、汗をかくと一緒に潤いも奪われます。
また、花粉症で目がかゆくなり、少し擦るだけでも皮脂膜や角質層が摩擦ダメージを受けます。摩擦ダメージを受けると、肌のバリア機能が壊されて目の周りが乾燥しやすいです。
眼精疲労
眼球が乾燥して眼精疲労になると目の筋肉が疲れて血行不良になり、まぶたの肌状態に悪影響を及ぼします。
スマホやパソコンの画面を長時間見ると、まばたきの回数が減って目が乾きやすいです。またコンタクトレンズを長時間装着すると、目から水分が奪われます。いわゆる「ドライアイ」という状態で、眼精疲労につながりやすいので目薬をさすなどの対処をしましょう。
「目の周りの乾燥+かゆみ」はアトピー性皮膚炎の可能性も
目の周りの乾燥に加えて、かゆみを頻繁に感じる場合はアトピー性皮膚炎、皮膚掻痒症(ひふそうようしょう)などの皮膚疾患を発症している可能性があります。
保湿ケアをしながらも、かゆみや乾燥が収まらない場合は皮膚科へ行って、お医者さんから適切な治療を受けるようにしてください。
目の周りの乾燥対策
目の周りを乾燥から守るためには、以下の対策を生活習慣に取り入れてください。
- 保湿をしっかりと行う
- アイメイクを見直す
- 外的刺激から肌を守る
- パソコンやスマホを操作をするときは、意識してまばたきをする
保湿をしっかりと行う
乾燥を防ぐには保湿をして、しっかりとスキンケアをすることが大切です。正しいスキンケアを行うためには、以下のことを心掛けてください。
- パッチテストで化粧水や乳液などが合うか確認する
- 夏でもしっかりと肌を保湿をする
新しいスキンケア用品を使うときは、事前にパッチテストをして肌に合うか確かめてください。肌に合っていないスキンケア用品は、乾燥の原因になります。
また、夏でもしっかりと保湿をしましょう。夏の強い紫外線は肌のバリア機能がダメージを受けやすく、汗と一緒に潤いも奪われます。冬と同様に化粧水・美容液・乳液などで、肌をしっかりと保湿してください。
アイメイクを見直す
アイメイクが原因で上まぶたなどが荒れる場合は、成分が肌に合っていないかもしれません。特にパラベンやアルコール、鉱物油などはアレルギーの原因になりやすいので、成分に注意して選んでください。
アイメイクを新しくするときはパッチテストをして、肌に合うか確認してから購入しましょう。またアイシャドウやアイライナーを塗るときは、ブラシやペンシルを強く擦りつけないように気を付けてください。
外的刺激から肌を守る
紫外線や花粉などの外的刺激から、肌を守って目の周りの乾燥を防ぎましょう。紫外線から肌を守るにはUVカット率99%のサングラスをかけたり、日傘や帽子を使ったりするのが効果的です。
花粉症シーズンはメガネをかけて、目に花粉が入るのを防いでください。伊達メガネでも効果があります。花粉で目がかゆくなって擦ると、水分が奪われて乾燥するので気を付けましょう。
スマホやパソコンを操作をするときは、意識してまばたきをする
長時間スマホやパソコンの画面を見ると、まばたきの回数が減ってドライアイになりやすいです。
そのためスマホやパソコンの操作をするときは、意識してまばたきを行いましょう。また1時間に1回は目を休め、目薬をさして目に潤いを与えるようにしてください。
まぶたの腫れや赤み、乾燥によるトラブルは医師に相談を
目の周りの乾燥により、何かしらの違和感やトラブルなどを感じたら、医療機関で診察してもらいましょう。
まぶたや目尻に腫れ、赤み、かゆみ、かぶれ、痛みを感じる場合は「眼瞼炎(がんけんえん)」や「接触皮膚炎」の可能性があります。目の周りの皮膚の症状であれば眼科や皮膚科専門医、形成外科医を受診するのが適切です。