赤ちゃんの視力はどれくらい?生後1ヶ月~11ヶ月、1歳以降の見え方や色覚を解説
視力や色覚が発達するのは、10歳くらいまでの子供の時期です。
特に生後1ヶ月〜1歳までは急速に発達するので、親御さんの行動が大事になってきます。
この記事では新生児~生後3ヶ月、生後4ヶ月〜11ヶ月、1歳以降に分けて赤ちゃんの視力や色覚の発達について解説していきます。
赤ちゃんの視力が発達するための注意点にも触れているので、ぜひ参考にしてください。
目次
新生児~生後3ヶ月の視力と色覚
こちらでは、新生児~生後3ヶ月の視力と色覚について解説していきます。
視力
生まれたばかりの赤ちゃんの視力は0.01〜0.02程度、生後3ヶ月頃で0.02〜0.03程度と言われています。
多くの赤ちゃんは遠視で生まれてくるため、この時期はほぼものが見えていません。ただし、ものが近付いたり何か光ったりすると、目を閉じるなどの反応をします。
生後2ヶ月頃から目のピント調節(調節反応)も働きはじめ、次第に見られるようになります。
生後3ヶ月頃になると、小さなものや動きなら目で追うことができ、同時に頭もその方向に動かすようになります。
色覚
生まれたばかりの赤ちゃんが認識できる色は、白・黒・グレーのみです。
しかし、色覚は急速に発達するため、誕生してから数週間後には赤・黄・オレンジ・緑を認識できるようになると言われています。
その後、生後1ヶ月で黄色と緑の区別が、3ヶ月で赤と黄色の区別がつくようになります。
生後4ヶ月~11ヶ月の視力と色覚
こちらでは、生後4ヶ月〜11ヶ月の視力と色覚について解説していきます。
視力
生後4ヶ月〜7ヶ月の赤ちゃんの視力は0.03〜0.1程度であり、周りのものは、まだよく見えていません。
しかし、ピント調節機能が正確になってきているため、目の前で動くものを追視できるようになります。
自分の手をじっと見つめたり、近くにあるものに手を伸ばすようになったり、見えるものに興味を持ち始める時期です。
そして、生後4ヶ月〜11ヶ月になると、ものの奥行きを捉える機能も急速に発達し、視力の発達とともに以下の成長が見られます。
- 目から入った情報と手の動きを協調させられるようになる
- 視線を上下左右に動かせるようになる
- ものを掴むことが徐々にできるようになる
- 近くのものを見るときに目を内側に寄せることができる(輻輳運動:ふくそううんどう)
色覚
4ヶ月後くらいには赤や黄色、緑などの色も少しずつ認識するようになり、赤ちゃんによっては大人と同じように色を認識するようになります。
1歳以降の視力と色覚
1歳頃になると、色覚も大人と同じように認識できると言われています。視力は0.1〜0.2程度まで上がってきて、視力の発達が著しい時期です。
立体視ができるようになり、奥行きや上下左右、自分と物の距離なども把握できるようになります。
人の顔を覚えられるようになり、聴覚などの感覚機能も発達することで、パパやママと他人の区別がつくようになります。そのため、人見知りが始まる時期です。
その後視力は3歳頃までに急速に発達し、順調に成長すれば4歳〜5歳頃には視力が1.0になります。
視力の発達は8歳〜10歳くらいまでは続きますが、小さいうちほど視力の発達の度合いは大きいです。
赤ちゃんの視力はテレビや動画をどう見ている?
視力や色覚が未発達の赤ちゃんの場合、テレビは音に反応して眺めることが多いと言われています。
そして、視力や色覚が成長するにつれて、乳児向け番組のカラフルさに釘付けになります。
長時間のテレビや動画の視聴は、視力やコミュニケーション能力の低下につながるためおすすめできません。
あくまで手が離せないときなど、一時的にテレビや動画を見せるようにして、工夫しながら取り入れていきましょう。
赤ちゃんの視力が発達するために注意すること
赤ちゃんの視力が発達するために注意することは、「スマホやテレビの見方」と「紫外線」です。
テレビやスマホの画面を近距離で見せ続けると、寄り目になりやすいです。また、視力の発達に影響が出るリスクがあります。
また、紫外線も長時間浴びると、目にダメージを受けることがあります。
赤ちゃんの視力の発達を促すためにも、テレビやスマホの見方、紫外線対策には以下の行動を心掛けてください。
- 2歳まではスマホやテレビを見せる時間を、1日1時間以内におさめる
- スマホやテレビを見せる時間帯を一定にして、1日のリズムを作る
- 授乳中や食事中には、スマホやテレビの視聴をさせない
- テレビを視聴するときは、画面から2m~3m離れて正面から見る
- テレビやスマホを見せるときは、部屋を明るくする
- 紫外線対策として、帽子や日除けを活用する
人間の視力や色覚は、子供の時期にしか発達しません。特に、生まれてから2歳頃までの期間は大切です。
色覚が急速に発達する時期に目に異常が見つかると、色覚機能が正常に発達せず、後々までその影響が残るかもしれません。
スマホやテレビを見せることで育児は楽になるかもしれませんが、子供の成長を考えて正しい見方を心掛けてください。
赤ちゃんの視力についてのまとめ
- 生まれたばかりの赤ちゃんの視力は0.01〜0.02程度、色覚も備わっていない
- 生後2ヶ月頃から視力や色覚が発達しはじめる
- スマホやテレビの視聴、紫外線対策には気を配る
子供の視力や色覚が発達するには、やはり親御さんの行動が大事です。
スマホやテレビの画面、紫外線など刺激的なものは、できるだけ目に入る時間を少なくするようにしてください。