同じ度数のメガネなのに見え方が違うのは何故?違和感を覚える、疲れる人はメガネ店に相談を
同じ度数のメガネを購入したのに、見え方に違和感を覚える場合は、不安を感じずにはいられません。
しかし、実は同じ度数でも新しいメガネにすると、見え方に違和感を覚えるケースもあります。
違和感を覚えるのはレンズやフレーム、フィッティングが主な原因です。
この記事では、同じ度数のメガネなのに見え方が違う理由や、違和感が拭えない場合の対処法について解説していきます。
同じ度数のメガネなのに見え方が違う理由
同じ度数のメガネなのに、見え方が違う理由は以下の4つです。
- レンズが新しいから
- レンズの設計
- フレーム
- フィッティングのズレ
レンズが新しいから
新しいレンズと古いレンズでは、レンズの明るさが違います。その理由が、経年劣化です。
- 紫外線を浴びて、徐々に黄色く変色していくから
- 砂やホコリで、細かい傷が付くから
このような経年劣化により、古いレンズの明るさに慣れているため、新しいレンズで見ると明るく見えるのが原因の場合があります。
このケースは、比較的早く慣れるので大丈夫です。
レンズの設計
メガネのレンズの設計には、球面・非球面・両面非球面の3種類があります。設計によってレンズカーブが異なる為、見え方にも影響が出るのは当然です。
たとえば、球面レンズと非球面レンズの見え方は、以下のように異なります。
【球面レンズの見え方】
【非球面レンズの見え方】
レンズの素材には、ガラスとプラスチックの2種類ありますが、ガラスは球面、プラスチックは球面・非球面・両面非球面と種類が幅広いです。
そのため、ガラスレンズ(球面)とプラスチック(非球面)をかけている場合は、同じ度数でも見え方が違います。
同じ度数で球面設計から非球面設計に変更した場合は、度数が弱く感じる場合もあります。そのようなケースで見え方に慣れないのであれば、球面設計を見直した方が良いかもしれません。
フレーム
フレームひとつとっても鼻パッドがあるかないか、またはフレームの形状の違いで、同じ度数でも見え方が異なります。
鼻パッドのありなし
フレームのデザインが異なると、同じ度数でも見え方に影響が出やすいです。たとえば、鼻パッドがあるタイプとないタイプでは、目とレンズの距離が変わります。
- 鼻パッドあり:目とレンズの距離が近くなる
- 鼻パッドなし:目とレンズの距離が離れる
距離が変わると、レンズを通して見た時の像の大きさが変わるため、違和感を覚えやすいです。
フレームの形状
フレームの形状は千差万別で、カーブや縦横の大きさなどが異なります。
たとえばカーブが深くなると、レンズの斜めからものを見ることになるのです。
人によっては違和感を覚えない人もいますが、度数がきつく感じたり歪んで感じたりすることがあります。
フィッティングのズレ
フィッティングが合っていないと、見え方に影響が出ます。
フィッティングが合わないと、レンズと目の距離がズレたり、左右のレンズが平行でなかったりするため、見え方に影響が出やすいです。
そのため、視野の歪みや視野の広さに違和感を覚えやすく、視力矯正が正常にできていません。
1ヶ月経過しても違和感がある場合は、メガネ店に相談を
同じ度数でも、新しいメガネにした場合は違和感を覚えることは珍しくありません。
慣れるまでの時間は人によって異なりますが、1ヶ月が経過しても違和感がある人は、メガネ店に相談しましょう。
メガネ店によっては、フレームのかけ具合の調整などで対応して、見え方が改善されない場合は再び視力測定をしてくれる場合があります。
保証期間内でしたら、新しいメガネに変えてくれるケースもあるので、保証内容をよく確認しましょう。
相談する場合は、メガネと保証書を必ず持参するようにしてください。
新しいメガネに慣れるまでの時間は?
同じ度数でも新しいメガネにした場合、慣れるまでに時間がかかるケースがあります。
これは個人差がありますが、1日〜2日で新しいメガネに慣れる人もいれば、2週間〜3週間ほど時間がかかる人もいるなど様々です。
新しいメガネにすると今まで見ていた世界が変わり、脳が認識を補正するための時間がある程度かかります。
その間は新しいメガネに慣れるまで、メガネ酔いのような症状が出るかもしれません。
新しいメガネに慣れるまでの時間に関しては、以下の記事でも詳しく解説しています!
違和感を放置すると疲れ目になる可能性がある
たとえばフィッティングのズレを放置すると、疲れ目になりやすいです。
疲れ目を放置すると眼精疲労に繋がり、目が痛くなったり肩こりや頭痛が起こったりします。
違和感は慣れの問題なのか、そうではないのか判断が難しいです。
そのため、3週間〜1ヶ月ほど経過しても違和感がなくならない人は、まずは購入したメガネ店に相談してください。
それでも原因が分からない場合は、疲れ目や眼精疲労の可能性があるので、眼科で診てもらうのがおすすめです。