瞳孔間距離とは?メガネのサイズを選ぶときに意識したい数値
メガネを作る際に重要なのは、自分の視力やレンズの度数です。しかし、「瞳孔間距離」という数値も、メガネ作りにおいて欠かせないことをご存知でしょうか?
瞳孔間距離を把握しないと、メガネの見え方に影響が出たり、メガネをかけたときの印象が悪くなります。
この記事では瞳孔間距離の解説から平均値、瞳孔間距離の測定方法について解説していきます。
目次
瞳孔間距離(PD)とは
瞳孔間距離とは「PD(Pupil Distance)」とも言い、顔の中心から左と右の眼の瞳孔までの距離を表す数値です。
眼科の処方箋にある数値で、左右で距離が違う場合は別々に記載され、同じ場合は合算されることもあります。
【瞳孔間距離の表示例】
- 左右の距離が違う場合: R(右)30mm/L(左)32mm
- 左右の距離が同じ場合:64mm(右と左を合算した数値)
メガネを選ぶ際の、フィッティングや見え方に関係する数値です。初めて眼鏡を作る場合は、眼科や眼鏡店で慎重に測ってください。
瞳孔間距離はメガネのサイズを選ぶ際の重要な数値
メガネをかけるときに重要なのは、黒目の位置がレンズの真ん中に来ることです。これがズレると、視界とメガネをかけたときの印象に影響が出ます。
視界
メガネのレンズには「光学中心」と呼ばれる中心点が存在します。
クリアな視界にするためには、メガネを作る際に、瞳孔(黒目の中心)と光学中心を合わせることが重要です。
もしも瞳孔と光学中心が合わないと、左右の映像にズレが生じて、メガネをかけることで疲れ目を感じやすくなります。
メガネをかけたときの印象
メガネをかけたとき、黒目の位置がレンズの真ん中に来ないと、他人から見たときの印象も変わります。
黒目の位置がレンズの真ん中よりも外側にある場合は、離れ目な印象を他人に与えやすいです。
逆に、黒目の位置がレンズの真ん中よりも内側にある場合は、顔のパーツが真ん中に集まっている印象になります。
そのため、瞳孔間距離が他人よりも広い場合は、大きいサイズのメガネを作るのがおすすめです。
瞳孔間距離が狭い人は、小さいサイズのメガネをかけると、違和感なくメガネ美人に見えます。
日本人の瞳孔間距離の平均値
こちらでは、日本人の瞳孔間距離の平均値について解説していきます。
男性
日本人男性の瞳孔間距離の平均値は「64mm」です。60〜70mmが一般的な距離で、60mm以下だとやや狭く、70mm以上だとやや広めな数値になります。
女性
日本人女性の瞳孔間距離の平均値は「62mm」です。60〜64mmが一般的な距離で、59mm以下だとやや狭く、65mm以上だとやや広めな数値になります。
メガネを作る際はお店で瞳孔間距離を測定できる
瞳孔間距離は、メガネを作る際に重要な数値です。そのため、お店にもよりますが、メガネ購入時と同時に瞳孔間距離を測定してくれる場合があります。
ちなみにGlass Factoryの場合は、ドイツの最先端機器を使って瞳孔間距離の数値を0.1mm単位で取得し、メガネを作成しています。
そのためフレーム選びからフィッティングまで、自分に最適なメガネを見つけやすいです。
自分で瞳孔間距離を測りたい場合
「メガネを作るわけじゃないけど、自分の瞳孔間距離がどれくらい何となく知りたい。」
「伊達メガネを購入するので、瞳孔間距離を知っておきたい。」
そんな人は、自分で瞳孔間距離を調べることができます。
測定の仕方は、定規と鏡を使う方法と、アプリやサイトを利用する方法です。
定規と鏡を使う
自宅に定規があれば、鏡を使って瞳孔間距離を測定できます。正しく測るためには、以下の手順で測定をしてください。
- 鏡から20cmほど離れた位置に立つ
- 定規を目の上(まぶた)の辺り、水平になるように置く
- 瞳孔(黒目の中心)から鼻の中心までの距離を測定する
左右それぞれ読み取って、合算した数値が瞳孔間距離になります。
アプリやサイトを利用する
現在では、アプリやサイトを利用して、瞳孔間距離を含めた視力測定をすることができます。
「瞳孔間距離 測定」というワードを、検索サイトやアプリストアで入力するだけで、見つけられます。
しかし、瞳孔間距離も視力検査も、メガネ店や眼科で測定した方が正確です。度付きのメガネを作る際は、アプリやサイトを利用するよりも、メガネ店でしっかりと検査しましょう。
瞳孔間距離に悩む人はメガネをかけることで印象が変わる可能性がある
たとえば瞳孔間距離が他人よりも広い場合は、離れ目な印象に見えます。逆に瞳孔間距離が狭い人は、顔のパーツが中心に集まっている印象になりやすいです。
瞳孔間距離で悩んでいる人は、メガネをかけることで悩みをやわらげることができます。
レンズの真ん中付近にきちんと黒目が来ることで、メガネをかけたときの印象を自然に見せられるため、離れ目や顔のパーツが中心に集まる印象をカバーできます。
そのためにはメガネ店や眼科で視力測定をして、正確な瞳孔間距離を把握してから、自分に最適なメガネを選ぶようにしてください。