目の健康

利き目とは一体?利き目の調べ方や、利き目を意識して使うメリットについて

人間には利き手があるように、目にも利き目というものが存在します。

普段から両目でものを見ているように感じますが、実は利き目からの情報を脳は優先的に処理しています。

この記事では、利き目についての解説、利き目の調べ方や利き目を意識して使うことのメリットなどを紹介していきます。

利き目とは

利き目の正式名称は「優位眼」と言い、左右のうち脳が優先的に情報を処理する方の目のことです。

人間は普段、両目でものを見ているため、脳も両目からの情報を処理していると思いがちです。

しかし、実はどちらか片方の目から入る情報を、脳は優先的に処理しています。優先的に処理される片方の目が、優位眼と言われる利き目です。

利き目は右が多い?左が多い?

一般的に、利き手と利き目が同じになる人が多いと言われています。日本人は右利きが多いため、利き目も右の人が多いです。

とはいえ、利き手と利き目の関連性については、実は明らかになっていません。

利き手が自然と決まっていくように、利き目も生後の一定期間を経てから決まると考えられています。

利き目のセルフチェック方法

ここまでの内容を読んで、自分の利き目がどちらか気になる人もいるでしょう。利き目の調べ方は、簡単にできます。

こちらでは利き目のセルフチェック方法について、2通りの調べ方を解説していきます。

調べ方①|手を三角にして対象物を見る

ひとつは、手を三角にして対象物を見る方法です。

利き目の調べ方①|手を三角にして対象物を見る
1:両手で三角を作る
2:3メートル~5メートルほど離れたところの目印を決める
3:三角の中に目印を入れて、両目で見る
4:片目を閉じる

このときに、目印が見え続けた方が利き目になり、目印がズレたり消えたりした方が、非利き目です。

目印が近いとズレが少なくなるので、できれば3メートル以上離れたものを目印にしてください。

調べ方②|遠くの対象物を決めて指を指す

もうひとつは、遠くの対象物を決めて指を指す方法です。

利き目の調べ方②|遠くの対象物を決めて指を指す
1:両目で遠くにある対象物を見て指を差す
2:左右の目を片方ずつ閉じる
3:指を差した方向を見る

このときに、指が差した方向と対象物がピッタリと合って見える方が利き目です。対象物がズレたり消えたりした方は、利き目ではありません。

室内で行う場合は、部屋の窓から遠くのビルや山などを探して行ってください。

利き目を意識して使うことのメリットとは

利き目を意識して使うことのメリットについて、日常生活とスポーツで解説していきます。

日常生活

料理で利き目を意識して、食材を切ったり分量を量ったりすると、正確な作業に繋がりやすいです。

また、カメラが趣味の人も、利き目を活用してみてください。

例えば、カメラは右目でファインダーをのぞいてピント調節を行うことを前提とした構造が多いため、利き目が右目であれば操作がスムーズになるでしょう。

スポーツ

たとえば野球の場合、バッターボックスに立つ際に、利き目をピッチャー側に向けてボールを見ると、 ボールの動きが追いやすいと言われています。

プロ野球選手に「右投左打」が多いのは、右の利き目が多いのも要因のひとつです。

また、フィギュアスケートでは、利き目側に回転すると良いと言われています。ほかには、ダーツでものを狙うときは、 利き目で見ると当てやすいです。

利き目の使い方に大きな偏りがあると、視力や体調に影響が出る?

利き目と非効き目で、使い方に大きな偏りがあると、視力や体調にも影響が出ると言われています。

そのため、利き目を意識して使うことも大事ですが、基本的には両目でものを見る習慣を付けてください。

こちらでは幼少期と大人で、偏った利き目の使い方をしたときのリスクについて解説していきます。

幼少期

特に幼少期の場合、「弱視」と言われる片目を使わない期間があると、視機能が発達せず機能不全を起こします。これは、日常生活に差し障るほどのレベルです。

目の使い方が偏る原因は、幼少期の寝かせ方や抱き方などで、向き癖が生じるためと言われています。

また、ベッドの位置と親御さんの立ち位置の関係なども関係してくるので、幼児が自由にまんべんなく動ける環境作りが大切です。

大人

大人になってからも利き目を使い過ぎると、目の負担が大きくなり頭痛が起きるケースや、どちらか片方の視力が下がる可能性があります。

また、距離感が分からなくなり階段を踏み外したり、まっすぐ歩けなかったりなどのトラブルが起こって危険です。

特に、テレビやパソコンのモニターの位置、スマホの画面を長時間見る際は、視線が偏って固定されていないか注意してください。

利き目が左の場合は、右脳派?天才肌?

利き手と利き目、そして脳は密接に関係している可能性があります。そのため、利き目が左の場合、右脳が発達しているのではないか、という見解もあります。

しかし、右脳が発達するかは利き手の影響も大きく、利き目が左というだけでは完全な右脳派とは言えません。

利き手や利き目の組み合わせで、脳の使い方や得意分野も変わってくるため、一概に利き目が左の人は右脳が発達しているとは言い切れないです。

ただし、利き目が左の場合は、右脳が発達している可能性は十分にあります。

「左利きは天才肌」ということを、よく耳にします。

そもそも社会は右利き仕様になっており、左利きは圧倒的にマイノリティのため、その不便さに対応する考え方が、ユニークで斬新に見えるのかもしれません。

利き目についてのまとめ

  • 利き目は、利き手と同じである可能性が高い
  • 日常生活やスポーツで、利き目を意識すると作業が良くなる
  • 利き目と非効き目で、使い方に大きな偏りがあると、視力や体調にも影響が出る

自分の利き目が気になる人は、今回紹介したセルフチェック方法で、ぜひ自分の利き目を調べてみてください。

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