目の健康

雪目(ゆきめ)とは?原因や雪目になりやすい人、対処法を解説

冬のスキー場に行くときに懸念されるのが、「雪目」という目の病気です。そのため、ゲレンデではサングラスやゴーグルの着用が求められます。

またスキー場以外にも、雪目になるリスクがあることをご存知でしょうか?

この記事では、雪目になる原因や症状を解説し、雪目になりやすい人や治療法について解説していきます。

雪目(ゆきめ)とは?

雪目というのは、目が長時間直接紫外線にさらされ、角膜の表面が傷付く病気です。雪目というのは「雪眼炎(せつがんえん)」「電気性眼炎」「紫外線角膜炎」の通称です。

こちらでは、雪目になる原因や症状について解説していきます。

雪目になる原因

雪目が発症するのはスキー場や海水浴場などで、強い紫外線を長時間浴びるのが原因です(雪眼炎、紫外線角膜炎)。

また、電気溶接で目が長時間直接紫外線にさらされることでも発症します(電気性眼炎)。

スキー場など、晴天の雪原で紫外線を浴びて発症することから、雪目という名称がつきました。

角膜上皮障害(かくまくじょうひしょうがい)の一種で、長時間紫外線にさらされると、雪目になるリスクが上がります。

雪目の症状

雪目の症状は、結膜が充血したり目がゴロゴロしたり、涙が出て止まらなくなったりすることです。

【雪目の主な症状】

  • 結膜の充血
  • 目がゴロゴロする
  • 涙が出て止まらなくなる
  • 目が痛くてまぶしい

すぐには発症せず、強い紫外線に目がさらされてから30分、遅い場合は1日置いて発症します。

雪目になりやすい人っているの?

雪目は紫外線角膜炎の一種であり、いわゆる「目の日焼け」です。身体的な特徴を挙げるなら、ドライアイで涙の少ない人は目の日焼けをしやすいと言われています。

また、スキーやスノボをしに雪山に行ったり、海水浴で海に行ったりする人は、雪目になる可能性が高くなります。

ゲレンデでは日光が雪に反射したり、海水浴場では日光が海に反射したりするため、目に紫外線が入りやすいです。

目の日焼けについては、こちらの記事でも詳しく解説しています!

雪目を防ぐ方法

雪目を防ぐ方法としては、UVカット機能の付いたメガネやサングラスを使用することです。

ゲレンデに行ったり海水浴場に行ったりする人は、必ずUVカット機能付きレンズのメガネやサングラスをかけて、紫外線のケアをしてください。

また、ドライアイで涙の少ない人は、日常生活からUVカット機能の付いたメガネをかけて、目の日焼けを防ぐのがおすすめです。

夏はもちろん、冬も紫外線による目のダメージは懸念されるため、冬にUVカットレンズをかけたり、サングラスをかけたりしましょう。

冬のサングラスについては、こちらの記事でも詳しく解説しています!

雪目の治し方

雪目の症状を感じたら、早めに眼科を受診してください。すぐに診察できれば、目薬(点眼薬)を使用して雪目を治療することができます。

痛みが収まらない場合は、鎮痛剤で雪目の痛みをやわらげます。点眼薬も鎮痛剤も医師に処方してもらうのがベストなので、できるだけ早く眼科に行くのがおすすめです。

また、雪目で痛みがなかなか収まらない場合は、とにかく目を安静にしてください。飲酒したり入浴したりすると炎症を悪化させるため、雪目の間は控えるようにしましょう。

早めに眼科に行き、しっかりと治療をすれば、後遺症や視力障害が残ることはあまりありません。逆に雪目の症状を放置すると、最悪の場合は白内障に繋がるリスクがあります。

まとめ

スキー場や海水浴場に出かける機会が多い人は、必ずUVカット機能の付いたメガネやサングラスを使用してください。

また、ドライアイで涙が少ない人も、長時間紫外線を浴びると雪目になりやすいです。普段から目がゴロゴロしやすい場合は、UVカット機能の付いたメガネやサングラスを使用して雪目を防ぎましょう。

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