メガネの曇り止め代用アイテム|基本的には曇り止めスプレーやクロスの使用を
メガネユーザーの場合、冬場や花粉症の季節はメガネをかけながらマスクを使用している人が多いです。このときに気になるのがレンズの曇りで、曇り止めスプレーや曇り止めクロスを使用している人もいます。
しかし、曇り止めスプレーやクロスがないとき、身の回りのアイテムで代用できることをご存知でしょうか?この記事では、曇り止めスプレーやクロスがないときに、代用できる日常雑貨について紹介していきます。
基本的には曇り止めスプレーやクロスを使うべき
代用アイテムを紹介する前に、基本的には曇り止めスプレーやクロスの使用をおすすめします。代用アイテムを頻繁に使用すると、レンズのコーティングが剥がれたり傷が付いたりする危険性があるからです。そのため、日常的に代用アイテムを使うのはやめてください。
スプレーが切れたときやクロスが見つからず、「どうしても今すぐ曇り止めをしたい。」というときに、代用アイテムを使いましょう。曇り止めスプレーやクロスに関しては、ダイソーやセリアなどの100円ショップでも購入できます。
また、UVカットや防曇などのコーティングを施しているレンズは、コーティングが剥がれる可能性があるので、代用アイテムを使うのはやめてください。
メガネの曇り止めの代用アイテム
曇り止めの代用アイテムとしては台所洗剤や歯磨き粉など、身の回りの日用雑貨が挙げられます。代用品のポイントとして注目するのは、界面活性剤が入っているかどうかです。
ここで紹介するアイテムには、界面活性剤が含まれていたり、皮脂汚れを落とす成分がはいっています。各アイテムの曇り止めの手順について解説していくので、ぜひ参考にしてください。
台所洗剤などの中性洗剤
台所洗剤などの中性洗剤を使った曇り止めの手順は、以下の通りです。
- メガネクロスでレンズの汚れを拭く
- ボウルに水を入れて中性洗剤を2~3滴ほど入れて掻き混ぜる
- 中性洗剤を溶かしたボウルにメガネを通す
- 水気を落としてからメガネクロスでやさしく乾拭きする
歯磨き粉(研磨剤が入っていない)
歯磨き粉を使った曇り止めの手順は、以下の通りです。
- メガネクロスでレンズの汚れを拭く
- 指に歯磨き粉を乗せてレンズに薄く塗り広げる
- 水で洗い流す
- 水気を落としてからメガネクロスでやさしく乾拭きする
注意点がひとつあり、研磨剤が入っている歯磨き粉は、レンズに傷を付けてしまいます。使用する前に研磨剤不使用かどうか、必ず確認してください。
ハンドクリーム
マスクを使う冬場は、ハンドクリームを使っている人も多いので、代用したいアイテムのひとつです。ハンドクリームを使った曇り止めの手順は、以下の通りです。
- メガネクロスでレンズの汚れを拭く
- 乾拭きして水気を落とす
- レンズにハンドクリームを少量乗せる
- 指の腹でやさしくハンドクリームを伸ばしていく
- 余分なハンドクリームを柔らかい布でやさしく拭き取る
ハンドクリームを使うときは、少量にしてやさしく塗り込むようにしてください。
固形石鹼やハンドソープ(中性)
固形石鹼やハンドソープを使った曇り止めの手順は、以下の通りです。
- メガネクロスでレンズの汚れを拭く
- 乾拭きして水気を落とす
- 石鹼もしくはハンドソープを指につける
- 指の腹でレンズにやさしく撫でて塗り込んでいく
- 余分な石鹼やハンドソープを柔らかい布でやさしく拭き取る
固形石鹸を使う場合、石鹼が濡れた状態だとレンズに傷が付く恐れがあります。必ず乾いた状態で使うようにしてください。
シャンプーやリンス(中性)
シャンプーやリンスを使った曇り止めの手順は、以下の通りです。
- 洗面器やボウルに水を入れて少量のシャンプーもしくはリンスを溶かす
- レンズを洗面器につけこむ
- 水気を落としてからメガネクロスでやさしく乾拭きする
天然成分由来など、界面活性剤が入っていないシャンプーやリンスは効果がありません。シャンプーやリンスで代用する場合は、界面活性剤が入っているかどうか成分を確認してください。
シェービングフォーム(中性)
男性の場合は、シェービングフォームでも曇り止めできます。シェービングフォームを使った曇り止めの手順は、以下の通りです。
- レンズに付着したホコリを水で洗い流す
- 乾拭きして水気を落とす
- 適量のシェービングフォームを指につける
- 指の腹でレンズにやさしく撫でて塗り込んでいく
- 2~3分ほど放置する
- 余分なシェービングフォームを柔らかい布でやさしく拭き取る
シェービングフォームを塗り込んだらすぐに拭き取らず、2〜3分ほど放置するのがポイントです。
代用アイテムを使う際の注意点
代用アイテムを使う際は、以下の点に注意してください。
- 水気を拭き取る際はやさしく
- お湯の使用はNG
- 必ず中性のものを使うこと(弱酸性やアルカリ性の使用は避ける)
- アルコールやワセリン、リップの使用はおすすめできない
水気を拭き取る際はやさしく
メガネクロスなどで水気を拭き取る際は、力を入れてゴシゴシこすってしまうと界面活性剤が落ちてしまいます。また、レンズを傷付ける原因にもなるので、やさしく拭き取るようにしてください。
必ず中性のものを使うこと(弱酸性やアルカリ性の使用は避ける)
台所洗剤やハンドソープ、シェービングフォームなどのなかには、弱酸性やアルカリ性の商品があります。使用する際は、必ず中性であるかどうかを確認してください。
弱酸性やアルカリ性のものを使うと、反射防止コートなどレンズの加工にダメージを与える危険性があります。
お湯の使用はNG
今回紹介した方法では、ほとんどのケースで水を使用します。冬など寒い季節は、ついついお湯を使いたくなるかもしれませんが、これはNGです。お湯の場合も弱酸性やアルカリ性の商品を使ったときと同様に、反射防止コートなどレンズの加工にダメージを与える危険性があります。
アルコールやワセリン、リップの使用はNG
ネットで検索すると、アルコールやワセリンで曇り止めできるという意見を見かけます。しかし、基本的にはアルコールやワセリン、リップの使用はおすすめできません。
アルコールの場合は、フレーム部分に付着すると変色する可能性があります。特にプラスチックフレームは光沢が鈍くなったり、変色しやすいです。また、ワセリンやリップにも界面活性剤は含まれておらず、べたつきやレンズが濁る原因になるので使用はやめてください。
まとめ
- 基本的には曇り止めスプレーやクロスを使う
- 特殊コーティングを施しているレンズの場合は代用アイテムを使わない
- 代用アイテムを頻繫に使うのはレンズの劣化に繋がる
代用アイテムはあくまで「代用」です。日常的に使用するのではなく、「どうしても」というときに頼ってください。