メガネフレームの傷消し方法|自力で難しい場合は専門店に相談を
メガネのフレームに小さな傷や細かい傷が付いたとき、「自力でなんとかできないか?」と考える人もいると思います。基本的に傷消しに関しては、購入したメガネ店や修理業者にお願いするのがおすすめです。
しかし、なんとか自力で直したい人もいるでしょう。そこで今回は、自力で傷消しできるフレームと、傷消しの方法について解説していきます。
セルフレームは傷消しできる
セルフレームであれば、フレームにできた細かい傷を自力で消すことができます。傷の状態にもよりますが、小さな傷であれば自分で消してみても良いです。一方、メタルフレームの場合は自力での傷消しはできません。メタルフレームは表面のメッキを一度剥がしてから、再びメッキで傷を消すため、素人が傷消しをするのは難しいです。
セルフレームの傷消し方法は2つ
セルフレームの傷消し方法は、ポリッシングクリーム(研磨剤)を使うやり方か、カッターや紙やすりで削るやり方の2つです。
ポリッシングクリーム(研磨剤)の使用
ポリッシングクリームを使って傷消しをする場合、まずは以下の2つを用意してください。
- ポリッシングクリーム(セルフレーム専用の研磨剤)
- やわらかめの布(タオルやクロス)×2枚
セルフレームに使用するポリッシングクリームは、市販で購入できます。研磨剤で磨く際に使う布は、やわらかめのものがおすすめです。傷消しは、以下の手順で行います。
- メガネを水洗いしてフレームに付着したホコリを落とす
- タオルで水気を取る
- 布に研磨剤を付ける
- フレームを傷が消えるまで磨いていく
研磨剤で磨くときは、フレームに塗り込むようにして磨き上げます。この作業を何度か繰り返すことで、フレームにツヤが出て傷が目立たなくなります。
カッターや紙やすりで削る
もうひとつの傷消しが、カッターと紙やすりで傷を削る方法です。ポリッシングクリームよりも、深めの傷を消すことができます。カッターを使うので、ゆっくりと丁寧に行ってください。用意するものは、以下の通りです。
- カッター
- 紙やすり(#1000と#2000)
- プラスチック用のコンパウンド(研磨剤)
- やわらかめの布
紙やすりには「番手」という種類があり、フレームの傷消しには「#1000」と「#2000」が適しています。傷消しは、以下の手順で行ってください。
- カッターの刃が付いていない方でフレームの傷部分を削る
- 傷を削り落としたら凸凹になった部分を「#1000」の紙やすりで大まかに均す
- ある程度均せたら「#2000」の紙やすりで磨き上げる
- 仕上げにプラスチック用のコンパウンドで磨いてツヤを出す
コンパウンドで仕上げるときは、布に付けて丁寧に磨き上げます。また、紙やすりは削った部分以外にも、パーツ全体にかけて凸凹を均していきます。手間がかかりますが、多少の深い傷も綺麗に傷消しできるので、手先が器用な人はお試しください。
フレームの傷消しを行うときの注意点
こちらでは、傷消しする際に気を付けるポイントについて解説していきます。
ポリッシングクリーム(研磨剤)の使用
ポリッシングクリームを使用する際の注意点は、以下の通りです。
- 力を入れて磨くと塗装や加工も落ちてしまう
- マット加工されたフレームには使えない
- レンズに研磨剤が付着するとコーティングが剥がれる
ポリッシングクリームを使用する際、磨きすぎると塗装や加工も落ちてしまう可能性があります。そのため、力を入れすぎずにやさしく丁寧に磨いてください。また、研磨剤がレンズに付くとコーティングが剥がれるので、付着しないように気を配る必要があります。
カッターや紙やすりで削る
カッターや紙やすりで削る際の注意点は、以下の通りです。
- 削るときは必ず峰の部分を使う(刃の部分は使わない)
- 刃の部分で自分の手や指を傷付けない
- 紙やすりを使う際はフレーム全体を磨く
刃の部分で傷を削ると、反対にメガネにダメージを与えるので注意してください。手先の器用さに自信がない場合、却って傷が深くなるのでやめておきましょう。
自力での傷消しが難しい場合はメガネ店に相談を
自力で上手に傷消しできない場合は、すぐにメガネ店に相談することをおすすめします。基本的にはポリッシングクリームを使用して傷が消えない時点で、メガネ店や修理業者に持ち込むのがベストです。カッターや紙やすりを使った方法は、一歩間違えると傷を広げてしまいます。手先の器用さに自信がない場合は、ポリッシングクリームで傷が消えなかった時点でプロに任せましょう。
まとめ
フレームに付いた細かい傷は、セルフレームのみ自力で対処できます。まずは自力で傷消しをしてみて、難しい場合は購入したメガネ店にお願いしてみてください。