夜用サングラスとは?夜間運転用サングラスの選び方を解説

夜にサングラスをかけている人を見ると、「ファッションアイテムとして、サングラスをかけているのではないか?」と、感じる人もいるでしょう。
そういう人もいるかもしれませんが、実は夜用サングラスというものは存在しており、主に夜間のドライブにかけるのが目的です。
この記事では、夜にサングラスをかける意味から夜間運転用サングラスについて解説していきます。
夜にサングラスをかける意味は?
夜にサングラスをかけるのは、車の運転中に対向車のライトから、目が眩しくなるのを防ぐ意味があります。
暗い場所での運転が続くと、目は瞳孔を大きく開くことで、景色や対向車などをしっかりと認識します。
そんな場面で対向車のライトがいきなり目に入ると、瞳孔が開いているため光を吸収する面積が広くなり、思わず眩しく感じて危険です。
急に眩しくなるとハンドル操作を誤り、事故につながるリスクがあります。そのため夜間の運転では、サングラスをかける意味があります。
夜間運転用サングラス、おすすめの選び方
夜間運転用サングラスの選び方として、次の3つが挙げられます。
- 可視光線透過率が高いものを選ぶ
- レンズの色がイエローやオレンジ
- レンズの濃度は薄いものを選ぶ
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可視光線透過率が高いものを選ぶ
夜間運転サングラスは、可視光線透過率が高いものを選びましょう。日本産業規格(JIS規格)では、「夜間運転用のサングラスは、可視光線透過率が75%以上のもの。」という規定があります。
参考:日本医用工学機器工業会
可視光線透過率とは「視感透過率」ともいい、レンズが光をどれくらい通すかという数値です。
可視光線透過率が0%だと光を全く通さないレンズになり、可視光線透過率が高くなるにつれて光を通すレンズになります。たとえば可視光線透過率が100%だと、裸眼と同じで光を通す状態です。
可視光線透過率が低いサングラスを夜間の運転中にかけると、何も見えない状態になり危険なので、可視光線透過率は高く設定されています。
そのため、夜間運転に適合するサングラスの透過率は75%以上のもの、できれば可視光線透過率が80%程度のものが望ましいです。
可視光線透過率については、こちらの記事でも詳しく解説しています!
レンズの色はイエローやオレンジ
夜間運転用のサングラスをかける際、レンズの色はイエローやオレンジがおすすめです。車のヘッドライトは、青系の光になります。青系の光をカットするのに有効なのが、イエロー系の光です。
そのため夜間運転用のサングラスは、対向車のライトの眩しさを軽減する意味で、レンズの色はイエローやオレンジを選んでください。
レンズの濃度は薄いものを選ぶ
夜間運転用サングラスは、色の濃度が薄いレンズを選びましょう。可視光線透過率にも通じるところがありますが、暗い場所で色の濃度が濃いサングラスをかけると、かなり見えづらいです。
夜間運転用ドライブのレンズは、濃度15%くらいまでのものを選ぶのがベターです(一番薄い濃度で10%)。
夜間運転用サングラスをかける際は「偏光度」に注意
夜間運転用サングラスをかける際は、レンズの「偏光度」に注意してください。
偏光度とは、乱反射をレンズがどれだけカットするかを数値化したものです。日光の照り返しなど、光の乱反射によって目はストレスを感じます。偏光度が高いレンズほど、乱反射をカットできます。
偏光度が90%以上のものを「偏光レンズ」と言い、基本的には偏光度が高いサングラスが良しとされています。
ただし、偏光度と可視光線透過率は反比例の関係です。偏光度が高くなると可視光線透過率は低くなるため、75%を下回る可能性があります。
夜間ドライブ時には、可視光線透過率が75%以上のサングラスがJIS規格です。 そのため、偏光度と可視光線透過率のバランスを見て、サングラスを選ぶようにしましょう。
偏光レンズについては、こちらの記事でも詳しく解説しています!
夜間運転用サングラスはどこで買う?
夜間運転用サングラスは一般的なメガネ屋はもちろん、ネット通販やスポーツ用品店でも購入可能です。
この記事で解説した可視光線透過率、レンズの色や濃度について気を付ければ、ネット通販でリーズナブルなサングラスを選べます。
ただし、実際に試着してみたかったり、目に何かしらの悩みを抱えている人は、メガネ店で購入するのがおすすめです。
メガネやサングラスに精通したスタッフの意見を参考に、自分にフィットした夜間運転用サングラスを選ぶことができます。
夜間運転用サングラスを購入できるところ |
・メガネ店・ネット通販(Amazonや楽天など) ・スポーツ用品店 ・カー用品店 ・雑貨店やディスカウントストア(ハンズ、ドン・キホーテなど) |
まとめ
夜間のドライブで眩しさを感じることがあれば、ぜひ夜間運転用サングラスをかけてください。夜間運転用サングラスは可視光線透過率が高いものや、色の濃度が薄いものを選びましょう。ネット通販でも購入できますが、試着をしてからの購入がおすすめです。