夜用サングラスの特徴|夜にサングラスをかけるシーンとメリット
夜にサングラスをかけている人を見ると、「ファッションアイテムとして、サングラスをかけているのではないか?」と、感じる人もいるでしょう。
そういう人もいるかもしれませんが、実は『夜用サングラス』というものは存在しており、目的があってかける場合があります。
今回は、夜用サングラスをかけるメリット・特徴、夜にサングラスをかける際の注意点についても紹介します。
夜用サングラスのメリット
夜用サングラスをかけるメリットは、主に以下の2つです。
- 夜のドライブでも快適に運転するため
- 夜釣りをする際に快適にフィッシングするため
次項で詳しく解説しますが、実は夜間のドライブや釣りでも、まぶしく感じる場面があります。
たとえば夜間運転用のサングラスは、対向車などのライトのまぶしさを軽減して、安全運転につながるといったメリットがあります。
夜にサングラスをかけるシーン
運転中
夜間ドライブ中に、対向車のライトがいきなり目に入ると、思わずまぶしく感じることはありませんか?暗い場所になると、目は瞳孔を大きく開くことで、景色や対向車などをしっかりと認識します。
ライトが目に入ると、瞳孔が開いているため光を吸収する面積が広くなり、眩しさにより視界が奪われ、ハンドル操作を誤り、運転事故へ繋がるケースがあります。そのため夜のドライブでもサングラスをかける事も。
夜釣り
昼の釣りでサングラスをかけることは多いですが、実は夜釣りのときにサングラスをかけることもあります。
昼釣りの際にサングラスをかけるのは、海や川の水面が日光を反射して、まぶしくなるのを防ぐためです。
夜釣りの際は日光ではなく、外灯など蛍光灯の光の反射で、水面が見えにくくするのを防ぐためにサングラスをかけます。
わずかなラインの動きが見えやすくなったり、視界がぼやけてもクリアに見えたりするメリットがあります。
夜用サングラスの特徴
夜用サングラスの特徴として、以下の3つが挙げられます。
- 可視光線透過率が高い
- レンズの色がイエローやオレンジ
- 濃度が薄いもの
可視光線透過率が高い
日本産業規格(JIS規格)では、『夜間運転用のサングラスは、可視光線透過率が75%以上のもの。』という規定があります。
可視光線透過率とは『視感透過率』ともいい、レンズが光をどれくらい通すかという数値です。
可視光線透過率が“0%”だと光を全く通さないレンズになり、可視光線透過率が高くなるにつれて光を通すレンズになります。
たとえば可視光線透過率が“100%”だと、裸眼と同じ状態で光を通します。
可視光線透過率が低いサングラスを夜間の運転中にかけると、何も見えない状態になり危険なので、可視光線透過率は高く設定されています。
レンズの色がイエローやオレンジ
夜間の運転用のサングラスは、イエローやオレンジといった色が多いです。
これは、車のヘッドライトが青系の光で、青系の光をカットするのに有効なのがイエロー系の光になるためです。
濃度が薄い
夜用サングラスのレンズは、色の濃度が薄いものが多いです。可視光線透過率にも通じるところがありますが、暗い場所で色の濃度が濃いサングラスをかけると、かなり見えづらくなります。
夜間ドライブで濃度が濃いサングラスをかけると、事故を起こすリスクが高くなるので絶対にやめましょう。
ちなみに夜間ドライブでかけるサングラスは、濃度15%くらいまでのものを選ぶのがベターです(一番薄い濃度で10%)。
夜にサングラスをかける際の注意点
夜にサングラスをかける際の注意点としては、昼にかけるサングラスを使用しないことです。
昼にかけるサングラスは、レンズの可視光線透過率が低かったり、色が黒系だったり、濃度が濃かったりするものが多いです。
道も見えづらく障害物や対向車、歩行者と衝突するリスクが高くなります。特に車を運転する際は、絶対に昼のサングラスはかけないでください。
夜間ドライブの際には偏光度にも注意
日光の照り返しなど、光の乱反射によって目はストレスを感じます。偏光度とは、乱反射をレンズがどれだけカットするかを数値化したものです。
偏光度が90%以上のものを『偏光レンズ』と言い、基本的には偏光度が高いサングラスが良いとされています。
しかし、偏光度と可視光線透過率は反比例の関係です。偏光度が高くなると可視光線透過率は低くなるため、75%を下回る可能性があります。
夜間ドライブ時には、可視光線透過率が75%以上のサングラスがJIS規格です。そのため、偏光度と可視光線透過率のバランスを見て、サングラスを選ぶようにしましょう。
まとめ
夜用のサングラスを選ぶ場合は、可視光線透過率が高いものや、色の濃度が薄いものを選ぶようにしてください。
特に夜間ドライブの際は、事故を起こさないためにこれらのことに注意しましょう。